【本】『ラブリー・ボーン』 アリス・シーボルト


 みんな、長く幸せな人生を。



ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)
(2009/12/10)
アリス ・シーボルト

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アメリカの普通の女の子、14歳のスージーは、レイプされて殺されます。
天国へ行ったスージーは、そこから自分の家族や友人達を見詰めるのですが―。

同名タイトルで映画化された作品の予告編を見て、
てっきり天国のスージーが犯人を捕らえるストーリーだと思っていましたが、
全く違いました。

愛する娘を失った一家の、崩壊と再生の物語でした。

天国のスージーの目を通して、
事件後の家族や友人達の様子が描かれていき、
それを通して、
人が突然の不幸に襲われた時、
それを癒すのは時間と愛だ、ということが分かります。

ありがちな話だと言われればそれまでですが、
著者自身が事件被害にあった経験があるため、この主張には説得力があります。

家族や友人達の幸せを願いつつも、
自分がいなくても世界は回っていくのだと知るスージーの気持ちが切なかったですが、
それでもスージーを愛した人達が彼女を覚えている限り、
スージーの居場所はそこにある、という点に救われました。

悲惨な死から始まる物語ですが、
作品全体の雰囲気はとても優しく、淡々としていて読みやすいです。
ページを捲る手が止まらず、一気読みしてしまいました。

どんなに不幸な最期であっても、天国では誰もが幸せ。
そして彼らは、愛する人の声を聞き、見守り、すぐそばにいる―。

天国にいる人々からの、
「愛している」という声が聞こえてくるような作品でした。



映画化されています。本日公開の模様。

★映画「ラブリーボーン」公式サイト
http://www.lovelyb.jp/#home
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海外小説
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thema:読んだ本。 - genre:本・雑誌


【雑誌】『月刊 flowers ( フラワーズ ) 2010年 03月号』 小学館


旅立ちの季節―。

月刊 flowers ( フラワーズ ) 2010年 03月号 [雑誌]月刊 flowers ( フラワーズ ) 2010年 03月号 [雑誌]
(2010/01/28)
不明

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今月号の目次はこちらからどうぞ↓
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/magazine_183.html

以下感想など。ネタバレを含みますので、ご注意を。


『海街Diary 止まった時計』 吉田秋生
 …正式に妻と離婚し、勉強のために渡米を決意した椎名に、一緒に来て欲しいと言われた幸。
 同僚、妹すず、すずのサッカーチームの監督井上との交流を通して、幸が出した答えは―。
 止まった時計が動き出す瞬間を描いていて、良かったです。
 アライさんが気になるなあ。いつ顔出しするのやら。影の主役だったかも。

『しろくまカフェ』 ヒガアロハ
 …冬眠中のグリズリー兄貴を叩き起こすシロクマさんの話。
 グリズリー兄貴が大好きなので、久し振りの登場がとても嬉しかったです。
 コスプレも可愛かったー。癒されました。

『7SEEDS』 田村由美
 …嵐は目の前に現れた影に上陸。空に自分が上げた凧を発見。
 牡丹は安居と涼から目を離さないことを決意。
 安居達の乗った船は“船の墓場”に入り込み、動けない。
 そんな彼らの前に、さらなる大きな物体が。
 涼の心理状態は何となく分かるなあ。
 次回はあの巨大物体に乗り込みそうだけれど、新展開希望。ちょっとマンネリ。

『宇宙屋台へおいでませ』 うつろあきこ
 …今回のお客さんは、双子のレーサー兄弟。
 普通。でもこの作品の絵や雰囲気はとても好きです。

『風光る』 渡辺多恵子
 …女だろうと慶喜に言われたセイは、“如心遷”で逃げ切ろうとします。
 慶喜は将軍になるのを嫌がる理由をセイにぶちまけます。
 この慶喜の心情が今回の中心。
 ラストは再びセイに迫る慶喜で以下次号。
 斎藤さんが何とかしてくれそうです。多分。

『町でうわさの天狗の子』 岩本ナオ
 …アイススケートに出かけた秋姫と仲間達。三郎坊達眷属も揃って登場。
 秋姫はモミジを意識してしまい、
 瞬はモミジに秋姫に対する自分のポジションを取られそうと複雑で不機嫌?
 ミドリちゃんの生徒会長への想いも描かれています。
 “ハッロングロットル”って初めて知りました。北欧のお菓子だとか。食べてみたい…。
 良かったです。

『アイスフォレスト』 さいとうちほ
 …雪野とロマンは仲直り。大会はオリジナルダンス。
 香織が現れ、雪野は一己と香織に縁談話があることを知り、
 ロマンは雪野と一己の関係に気付きます。
 スケートの話としても恋愛話としても中途半端かなあ…という印象。

『坂道のアポロン』 小玉ユキ
 …千太郎との関係をすっきりさせた律子は、薫への想いを伝えようと決意。
 東京に戻ることにした淳から別れを告げられ、傷心の百合香。
 律子と百合香のガールズトーク。
 去ってしまう前に淳と話をと迫る薫と千太郎が喧嘩。
 いろいろと動き出しました。次回が楽しみです。
 
『マダムGの館』 グレゴリ青山
 …今回のテーマは「猫本」。
 もうちょっと猫本を紹介して欲しかったです。 

『空草』 奈知未佐子
 …人の夢を食べる獏。地上に降りた子供の獏えんは、
 知り合った男の子加吉の夢を食べてしまい―。
 良かったです。ほろり。

『蛇蝎』 秋里和国
 …顧客に紹介された跡取り息子は、亜人の昔の同級生だった―。
 正直面白くないです。
 今回ミステリーっぽくしたのはいいですけれど、
 解決の仕方が有り得ないと言うのか、それはないでしょうと。
 流香もキャラがどうにもこうにも…ですし。
 せっかく気学を扱っているのですから、何かしら良い情報を知りたいです。
 
『flowers cinema DELI』 絵・遠藤佳世 文・川倉由起子
 …おすすめ映画を紹介する連載。
  今回は「ラブリーボーン」。
  現在公開中でしたっけ。主演の女の子、可愛いですよね。
  内容はヘビーそうですが、CGが綺麗ですし、見てみたいです。
  監督は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン。
  
『赤コートのセルマ』 ねむようこ
 …古着屋で赤いコートを買ったセルマの前に、
 ポケットに石が入っているだろうと切羽詰った声をかけて来た男性が。
 うーん、ヨーロッパ映画のような雰囲気はいいのですが…。
 この男性を主人公にして連載が出来そうだと思いました。

『女神の歓び』 波津彬子
 …“女神さまと私”シリーズ最終回。
 オルフォード卿の“たからもの”を見つけたジェラルディン。
 その“たからもの”をどうするかで揉める一同。
 選択を託されたのは、卿の遺言で“たからもの”の所有者とされたイーディスでした―。
 やまなしおちなしいみなしで終わってしまったという感じでした。

『暁のARIA』 赤石路代
 …ジェンナー新作舞台の主役女性の名前が母の名前だと知ったありあは、
 どうしてもその役を得たい、その為に強くなりたいと、大道寺の元を去ります。
 夏王の事故死に対する罪悪感を消せなかった大道寺も、強くなろうと決意。
 傷心のまま、ありあを引きとめずに行かせます。
 夏王は死亡確定なのかなあ…。顔も一応出てはいたけれども。
 実は生存している(そして記憶喪失)に一万ペソ。

『ルーディーのキス』 奈々巻かなこ
 …港町猫町シリーズ。
 猫は口と口でキスをすることで「魔女」に命を与えることが出来る。
 そのキスのことを「ルーディーのキス」という。
 その猫、ルーディーの物語。
 このシリーズ、いい感じになってきましたね。
 ただ、絵が惜しい。話がいいだけに、絵が本当に惜しいです…。


今月号は“新しい旅立ち”の話が多かったという印象。
読み応えがあって良かったです。

  
来月号は2月27日(土)頃発売。
西炯子が女性警官コンビの新連載開始。
絹田村子のお寺と神社と教会の息子3人組の話が新連載開始。
萩尾望都描き下ろしイラスト入りクリアファイルが、3号連続の付録として付くそうです。
その分定価がアップして、530円となりますが…。

★月刊flowers
http://flowers.shogakukan.co.jp/
hinatadenukunuku
『月刊flowers(フラワーズ)』
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thema:雑誌(既刊〜新創刊) - genre:本・雑誌


【雑誌】『モーニング2 2010年 03月号』 講談社


『フィンランド・サガ(性)』『荒呼吸』が良かったです。

モーニング2 2010年 03月号







今月号の目次はこちらからどうぞ。

それでは、感想なぞ。
ネタバレありです。


『にこたま』 渡辺ペコ
 …自分の子供を妊娠した高野に謝る晃平。
 高野は子育て中の友人宅を訪問するも、複雑な心境に。晃平に電話。会いに行く晃平。
 クールな高野さんの複雑な心境が描かれています。
 あっちゃんの腹痛の原因が分からないのが心配。
 そんなあっちゃんを置いて、高野さんに会いに行くというドツボに嵌った晃平。
 次回が楽しみです。

『ポテン生活』 木下晋也
 …普通に面白いです。でも、もう一つ、何か欲しいです。
 ★ネットで読める『ポテン生活』。
  毎週木曜日に新作8コマ漫画が2つ更新されるそうです。
  http://morningmanga.com/poten/

『聖☆おにいさん』 中村光
 …ブッダとイエスのお正月話。
 彼らのアパートに天使達と弟子達が集まります。
 登場キャラが増えた分面白さも増えましたが、
 これから先のネタ不足を心配してしまいます…。
 新しい何かが必要なのでは。 

『つらつらわらじ 〜備前熊田家参勤絵巻〜 』 オノナツメ
 …熊田家の大名行列に紛れ込んでいるお庭番の話。
 登場人物を紹介しながら増やしていって、彼らが交錯していく、という展開なのでしょうか。
 大名行列を扱った漫画というだけでも珍しくて、面白いです。
 
『変ゼミ』 TAGRO
 …変ゼミ男性陣の自家発電禁止話と、それに巻き込まれた松隆。
 自家発電を禁止し続けるとこうなるのかーと、女子としては興味深かったです。
 女性の扱い方が不愉快なのは、相変わらず。

『クレムリン』 カレー沢薫
 …連載が続くほどに面白さが減っていく…。
 キャッツ山がどうしても『スラムダンク』の流川に脳内変換されます。
 広猫志は仙道。

Slam dunk―完全版 (#2) (ジャンプ・コミックスデラックス)Slam dunk―完全版 (#2) (ジャンプ・コミックスデラックス)
(2001/03)
井上 雄彦

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『ライアーズ』 平原 明
 …自分よりも橘を信用するのかとタナトスを問い詰めるオボロ。
 そんなふたりに、橘捕獲命令が出て、以下次号。
 うーむ、作者だけが楽しんでいるという感じ。

『猫オヤジ 〜僕と猫の微妙な日常〜 』 芝本ノキコ
 …結局何をどうしても、猫が中年オヤジにしか見えないことを主人公が確認する話。
 この中年オヤジ姿が私はどうしても駄目。受け付けないです。

『刻刻』 堀尾省太
 …真を助けるために殺人を犯してしまった翼に、クラゲが―。
 この作品の世界がもう一つよく分からないです。特に、クラゲ。
 
『フィンランド・サガ(性)』 吉田貴司
 …サウナチャンピオン本庄のセコンドを務めることになってしまった入江田君話の続き。
 まさかこんな展開になっていこうとは。ちょっと感動してしまったよ。
 

 荷物はいらない…… ただ脱ぎ捨てるだけ…… それがサウナだ……


 って名言だと思うのですけれども。
 ラストの本庄の言葉もいい。
 次回をどうもってくるのか楽しみです。

『パレット』 鍬先かおり
 …みゆきと淳がすれ違い…なのだけれども、その意味がよく分かりませんでした
 みゆきの悩みは分かるけれども淳の意図が…。うーむ。
 女性誌に掲載した方がいいと思います。

『アースカイザー』 くぼたまこと
 …大家さんに水の音を注意されるサトウさんの話。
 最後までサトウさんの姿が見えないのが良かったです。

『I Care Because You Do』 西島大介
 …XJAPANなんてどうでもいい私に、
 この作品はいずれは何かを伝えてくれるのでしょうか。
 そうとでも思わないと、読めないです。自分語りすぎて。

『いったり・きたり』 鈴屋あやめ
 …51歳超金持ちの子持ちと不倫同居している小野君と頼子の話。
 コマが大きくなったり、今回のオチといい、微妙に巧くなっている。
 でも女性誌向きだと思います。次号で最終回。

『無限島』 中川悠京
 …こおるとおとうさんのピクニック。
 これはカラーで読みたいです。自然の中の父娘。良かったです。

『PEEPO CHOO ピポチュー』 フェリーペ・スミス
 …自分を振り返るレイコと、何となく意思の疎通が上手くいっているミントン。
 アニキ復活。森本を消せとギルに電話。
 今回の日米ギャップテーマはタトゥー。
 最高の夜をすごして眠るジョディの真上から、殺し屋登場で以下次号。
 普通に面白かったです。
  
『昆虫探偵ヨシダヨシミ』 青空大地
 …相変わらず改造昆虫バトル話。
 この作品好きなのだけれど、なぜこの改造昆虫バトルを引っ張るのかな。
 いい加減新展開して下さい。

『荒呼吸』 松本英子
 …「聖地遍歴行」第2弾は、高野山。
 とても良かったです…。
 半ページ全体を使った観音様の絵を見た時には、涙が出ました。
 その次と次のページへの展開が素晴らしい。絶句とともに感動。
 この人凄いです。
 今回の連載は切り取って永久保存します。 

今月号は『フィンランド・サガ(性)』と、『荒呼吸』にノックアウトされました。
特に、『荒呼吸』は、本当に素晴らしかったです。
立ち読みでもネットでもいいので(よくないか…)、ぜひ読んでみて欲しいです。


来月号は2月22日(月)発売。
『不思議な少年』が、表紙&巻頭カラーだそうです。

★モーニング・ツー
http://morningmanga.com/

『モーニング・ツー』はWeb上でバックナンバーの無料配信をしています。
今月号も、来月号が発売された後に公開されるようです。
詳しくは上記のモーニング・ツーのサイトでどうぞ。
hinatadenukunuku
『モーニング・ツー』
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【本】『アミ 小さな宇宙人』 エンリケ・バリオス


 「より進歩した人間ほど、子どものようになってくるんだ」



アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)
(2005/08)
エンリケ・バリオス

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海岸の岩の上で海を眺めていた少年ペドロの前に、
突然宇宙人が現れます。
「アミーゴ(友達)」からアミと呼んでくれという宇宙人とペドロ少年の物語。

ペドロはアミのUFOに乗って地球から宇宙へと旅をしながら、
宇宙の法則について学びます。

すぐに思い浮かぶのが『星の王子さま』ですが、
『星の王子さま』が人間の心について語っているのに対して、
こちらの本は人生とは何なのかということについて語っています。

生きるとは何なのか、
何のために生きるのか、
生きていく上で最も大切なこととは何なのか―。

子供向けに書かれている設定なので、読みやすいです。
宇宙人の視点から見た、
地球人や地球の文化や物事の考え方の不可解さ、不自然さの指摘、
というよくあるパターンの内容ではあるのですが、
それでもところどころに目からウロコ、という部分がありました。

『星の王子さま』のような詩情に欠ける点が惜しいですが、
子供向けのようでいて、実際は大人向けの内容の作品でした。
hinatadenukunuku
メンタル・スピリチュアル
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【雑誌】『凛花 (りんか) 2010年 02月号』 小学館


最終回が2作品。

凛花 (りんか) 2010年 02月号 [雑誌]凛花 (りんか) 2010年 02月号 [雑誌]
(2010/01/14)
不明

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今号の目次はこちらからどうぞ。↓
http://flowers.shogakukan.co.jp/news/rinka09b.html

感想など。ネタばれアリですー。

『失恋ショコラティエ』 水城せとな
 …えれなと店でハグしているところをサエコに見られた爽太は―。
  しかしサエコも何かしら考えている模様。
  オリヴィエは爽太に、まつりに惚れていることを告白。
  腹芸が出来ない私には、サエコの神経回路がよく分かりません…。

『ミツバチを待つ庭』 奈々巻かなこ
 …花番のニキと、彼女を想う野良猫の切ない話。
  このシリーズ、悪くはないのですが、絵がもう少し何とかならないかなと。
  人間も猫も誰が誰なのか見分けが…。

『白い馬』 諏訪緑
 …司祭長の命によって「白い馬」を探しにきたザールは、
  人間の姿に扮しアザレアと名乗る大天使ラファエルと思いがけず再会します―。
  「白い馬」とアザレアが面倒を見ている少年の話でもあります。
  ザールは魔王から世界を守るための旅をしているのね。
  前回が「鍵」で、今回が「白い馬」。アイテム集めの旅なのか。
  この作品の世界には惹かれるところがないです。

『学生の生涯』 西炯子
 …山奥の大学を舞台にした4コマ漫画。
  『四畳 そして半』に新展開。
  この作品好きなので、次回が楽しみです。

『猫mix幻奇譚とらじ』 田村由美
 …仲間達と別れ、パイ・ヤン、とらじ、教授、ペロ、ジョゼとハムスター記者2匹との行動に。
  一同はパンドラゴラ博物館に向かいます―。
  パイ・ヤンとジョゼが、お互いの知らなかった面を発見するあたりが見もの。
  真に分かり合って仲直り出来る旅になるのかな?

『子爵ヴァルモン』 さいとうちほ
 …セシルの純潔を失わせようと画策するメルトイユ侯爵夫人。
  彼女とヴァルモンの策略に、恋に落ちたセシルとダンスニー、
  ヴァルモンに恋心を抱いたトゥールベル夫人が巻き込まれていく―。
  こういう人の心を操ろうとする話には嫌悪感が…。

『中学女子階級制度』 藤井みつる
 …主人公の女子中学生が憧れの先輩と付き合うことに。
  しかしその先輩の妹は、同級生の地味グループの女の子だった―。
  自分がどのグループに所属するかというような、
  この年代特有の自意識過剰さがよく出た作品でしたが、
  それが面白いかと聞かれたら…。
  この作家さん、苦手です…。

『100のしっぽ物語 いしかわさんの犬語り』 語り部:石川利昭 絵:奈知未佐子
 …北海道ムツゴロウ王国で、
  30年以上に渡り2000匹の犬と付き合った石川さんの、心に残った犬の物語。
  実話だけに、良かったです。
  次回も石川さんが語ってくれるそう。
  この新連載は楽しみです。

『雨無村役場産業課観光係』 岩本ナオ
 …桜祭り開催。
  最終回。あっけない幕切れでした。
  もっと雨無村の雰囲気に浸っていたかったです…。
  田舎の生活の良い部分を見させてもらえたことに感謝。

『花魂療法師』 大竹サラ
 …今回のクライアントは、氷の心を持った孤高のトップフィギュアスケーター。
  フリーでなぜか失敗してしまう彼の心を、リリーはどう癒したのか―。
  ジョニー・ウィアー!と思わずにはいられませんねえ。
  でもウィアーはフレンドリーですが。
  この作家がフィギュアスケートを取り上げたのは意外でしたが、良かったです。

『依姫綺譚』 江平洋巳
 …依子と十三が再会。
  しかし十三はこれまでの十三とは違う?
  この作品は苦手で、流し読みです。ごめんなさい。

『花食う乙女』 絹田村子
 …空腹のために植物園の植物を食べて倒れた占い師、谷口遠子と、
  植物園の人達との話。
  キャラは立っているし、この話も連載に出来そう。
  ただもう少し絵に魅力が出るといいのになと思います。
  あとこの作家さん、作風といい、雰囲気といい、非常に佐々木倫子なのだけれども。
  いいのかしらん?

『アレクサンダー大王』 赤石路代
 …かつて本気で愛し、失った女戦士サーヌに瓜二つの少女と出会ったアレクサンダーの話。
  少女漫画の王道といった感じで良かったです。
  
『すべての星をあつめて』 太田真里子
 …恋人が宇宙飛行士のちさ子。周囲が結婚していく中、待たされ続けていることにイライラ。
  そんなある日、そばにいる青年から告白されて―。
  うーん、普通恋人が宇宙にいたら心配しない?
  おまけにあんな告白も有り得ない。
  誰もが考えそうなファンタジーだし、設定はいいのだけれども、
  ファンタジー過ぎてしまったという感じ。

『櫻狩り』 渡瀬悠宇
 …最終回。
  加藤の最後の行動はどうなのかと。
  作者は続編を書きたいそうですが、結構です。
  
『しろくまカフェ エスプレッソ』 ヒガアロハ
 …しろくまカフェの庭にある、コーヒー豆焙煎所に弟子入りしたマサキの話
  相変わらず登場する動物達が可愛くて、癒されました。

『フランス王妃』 名香智子
 …山猫シリーズの続き。
  マリー王女はラファエルをかばって、ルイ15世と結婚することに。
  ラファエルは女装姿でそばに仕えているものの、
  どこまで、どうやってこの話を続けていくのかな。

『逢魔ヶ橋』 近藤ようこ
 …この世とあの世の橋守シリーズ。
  今回橋にやって来たのは、怪我をした男。
  橋を渡ろうとしますが、橋守は「おまえはこの橋を渡ることは出来ない」と言います―。
  今回はありがち内容で普通でした。

『オリとみっちゃん』 有留杏一
 …しばらく離れていた幼馴染の少女を、やっぱり好きでした、という話。
  モノクロでも色を感じさせられるのが、
  この作家さんの特長だと勝手に思っているのですが、
  今回はその点をいかせていなかったのが残念でした。

『雨の日』 音森春瑚
 …デビュー作。
  背が高い上に、ボクシングのチャンピオンでもある女子高生美奈と、
  同級生の不良女子高生ヒカリの友情話。
  描き慣れた感じで、デビュー作とは思えなかったです。
  西炯子絶賛とありましたが、確かに好きそうな雰囲気。
  センスと絵は好きです。もう一作品読んでみたいと思いました。

『幻夏祭』 宮来衣
 …留学中に他の男と結婚してしまった恋人に復讐しようと、
  彼女の故郷沖縄にやって来た主人公は、そこで不思議な子供と出会います―。
  シックスセンス!


今号は何といっても『雨無村役場産業課観光係』最終回が寂しかったです…。
もっとあの村の暮らしが見たかったなあ…。

いろいろなタイプの作品が読めたので、良かったです。
これだけの厚みがあるのって、何だか嬉しいのですよね。
沢山読める!という感じが。
…持ち帰るのは大変ですが。

次号は5月中旬発売予定だそう。
渡瀬悠宇『ふしぎ遊戯 玄武開伝』と、
西炯子『娚の一生』スピンオフが目玉のようです。
hinatadenukunuku
『凛花』
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