【本】『サンタクロースっているんでしょうか?』 フランシス=P=チャーチ著
2007.12.24(Mon)
目にみえない世界をおおいかくしているまくは、どんな力のつよい人にも、いいえ、世界じゅうの力もちがよってたかっても、ひきさくことはできません。
ただ、信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンをいっときひきのけて、まくのむこうの、たとえようもなくうつくしく、かがやかしいものを、みせてくれるのです。
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素敵なクリスマスを。
【本】『宇宙に上手にお願いする法』 ピエール・フランク著
2007.11.11(Sun)
願いはかないます。
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著者は「願ったことは必ずかないます」とこの本の中で断言しています。
1年に2回抽選で車を当て、引越し期日寸前で理想の家が見つかり、
名門校に1人分だけ空きが出て娘が入学出来た等々、
自身の経験談を交えて語っていきます。
タイトル通り、願いをかなえてもらうための上手なお願いの方法の説明がされています。
・願うことにも訓練が必要。
・願いごとは良いことも悪いこともかなってしまう。
・お願いをしたら忘れる。
・自分の予想外の方法でかなえられた願いは現れるので、アンテナを張っておくこと―etc.
何を言っているのだか…とある意味トンデモ本の部類に入るかもしれませんが、
読み終わってみて思ったのは、
これは実行してみると生きていくのが楽しくなるかも、ということでした。
人生を前向きに捉えて、困ったことが起こればお願いをし、ネガティブなことは忘れる。
そしてかなえられた願いが現れるのを待つだけ。
読んでいて明るい気分になりました。
さっそく試してみようと思います。
何といっても面白そうですし、楽しそう。
そして自分が何を願うかを考えることで、今の自分と向き合うことにもなります。
素敵なパートナーの出現を願う方法も意外で面白かったです。
【エッセイ】『ベンヤミンの憂鬱』 金原ひとみ著 (新潮社『yom yom (ヨムヨム) 2007年 10月号』)
2007.10.12(Fri)
ホテルに着いた瞬間うっと言葉に詰まった。
『yom yom (ヨムヨム) 2007年 10月号』 の巻頭を飾っているのが、この作品。
著者を反映しているように思える20代の若い女性が、
小汚いホテルで恋人と落ち合うまでの数時間を描いたエッセイです。
本当に単純にホテルに行くまでとそれから、
そして恋人がやってくるまでをそのまま描いているだけの内容なのですが、
あけすけでもなく可愛い子ぶっているわけでもない等身大の女性の姿が、
妙に魅力的で、何だこりゃと思いながらも読めてしまいました。
でもこの若い女性の一人語りパターンにはちょっと飽きてきたかも。
著者の新境地開拓!という作品を読んでみたいのですけれどもね。
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★『yom yom』 公式サイト
http://www.shinchosha.co.jp/yomyom/
【本】『孤独と不安のレッスン』 鴻上尚史著
2007.07.10(Tue)
この本は、「孤独の価値と素晴らしさ」を語った本です。
![]() | 孤独と不安のレッスン 鴻上 尚史 (2006/06/10) 大和書房 この商品の詳細を見る |
人が一生逃げることの出来ない「孤独」と「不安」。
この本は、「本当の孤独」と「前向きの不安」を見つけ、それを楽しみ、共に生きられるようになるための練習帳なのです。
という著者の言葉通りの内容となっていました。
本の前半半分は「孤独」と「不安」について語られています。
「本当の孤独」と「前向きの不安」の見分け方と、付き合い方、
それらが生きていく上でどういう具合に役に立ってくれるのか。
後半からは、これも一生の逃れることの出来ない「人間関係」と、
「自意識との付き合い方」について語られます。
さらにおまけとして「一人暮らしのすすめ」、「一人暮らしと恋愛の関係」と、
最後に「詩と言葉」について語っています。
「人間関係」では、
自分以外の人間を「他者」と「他人」に分けて説明していたのが新鮮でした。
「自意識との付き合い方」では、
自分のことばかり考えすぎてしまう自意識の静め方について書かれています。
おまけの3つも良かったです。
また全体を通して、
体の重要性について語っていることが目立ちました。
不安になったら体の重心を下げる、
緊張したら体のこわばっている部分の力を抜く、等々。
最も目新しかったこととしては、
「つらくなったら、誰かに何かをあげる」ということでした。
物でも話でも笑顔でも何でもいいから、おみやげをあげることを考えると、
不安にフォーカスすることを自然にやめることができる、そうな。
こういう考え方は初めて知りました。
覚えておこうと思いましたね。
とても好感の持てる本でした。
それは、著者自身が実際に体験して経験してきたことから学んだことを、
読者と同じ視点で語っているからです。
「僕はこうだったんだよ。だからこうなんじゃないかなと思ったんだよね」という感じ。
能天気で無責任なポジティブシンキング本や、
社会的地位を得た人の上から目線の人生訓本でもなく、
素直で素朴な語りが良かったです。
この手の人生のアドバイス的エッセイは苦手でしたが、
かなり参考になる内容でした。
手の届くところに置いておきたいと思った本でした。
【本】『チャーリーとの旅』 ジョン・スタインベック著
2007.06.07(Thu)
人が旅に出るのではなく、旅が人を連れ出すのだ。
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アメリカのノーベル賞作家、ジョン・スタインベックが、
愛犬チャーリーと共に愛車ロシナンテ号でアメリカ1周の旅に出た。
スタインベック58歳。
4ヶ月・16,000キロに渡った旅の旅行記です。
「私は自分自身の国を知らないと悟った」スタインベックは、
自宅のあるニューヨークからカリフォルニアへとアメリカ大陸を横断後南下し、
今度は東へと進路を変えてニューヨークへ帰るという旅に出ます。
1960年のことなのですが、全く古さを感じさせません。
「正確な「F」の発音が出来る」愛犬チャーリーのこと、
旅先で出会った人々との触れ合い、自然描写、各州に対する想い等々が、
様々な視点から語られる上に、
鋭い観察眼が光っているので、読んでいてとても楽しかったですし、
考えさせられるところもありました。
そのバランスが丁度良かったことも、心地良さの大きな理由だったと思います。
圧巻だったのは、旅の終わりに遭遇した人種差別についてです。
ここだけはそれまでの語り口からは一転して、シリアスな描写になっています。
それだけ著者のショックが大きかったのだと感じられますし、
読んでいた私も衝撃を受けました。
とても根深い問題なのだと思い知らされました。
旅には寿命がある、という話も良かったです。
私も旅に出たくなりました。
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