【絵本】『サンタクロースの辞典』 グレゴアール・ソロタレフ
2006.12.07(Thu)
エスプリに富んだ大人向けクリスマス絵本

サンタクロースの辞典 / グレゴアール ソロタレフ

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今日もお気に入りのクリスマス絵本です。

16×16cmの正方形のこの本は、AからZまでアルファベット順に、
それぞれのアルファベットを頭文字に持つ単語を1つ取り上げて、
ページ左側に単語とその解説、右側に関連したイラストが描かれています。

単語はフランス語ですが、日本語訳がちゃんとついているので心配無用。
単語の解説内容は、
タイトル通りサンタクロースに関したことばかりなのですが、
ちょっととぼけた、人を食ったような内容で、いかにもフランス、といった感じです。
辞典のようになっている点がさらにおかしさを生んでいます。
コーヒーを飲みながら読みたい絵本です。

子供よりは、大人向けでしょう。
訳者は詩人の大岡信です。



1993年ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞(幼年部門)。
【絵本】『さむがりやのサンタ』 レイモンド・ブリッグズ
2006.12.06(Wed)
オールタイム・マイ・ベスト・クリスマス絵本

さむがりやのサンタ さむがりやのサンタ
レイモンド・ブリッグズ、すがはら ひろくに 他 (1974/10)
福音館書店

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子供の頃の私は、ませていて、醒めていました。
サンタクロースの存在などはなから信じていませんでしたし、
目を輝かせてサンタの話をする友達や、わざとらしいクリスマス会には、
心底うんざりしていました。

そんな子供だった私に、初めてすんなりと入ってきたのが、
この絵本のサンタクロースでした。

お話はクリスマス前から当日、プレゼント配達とその終了後までを、
漫画のような細かいコマ割りで見せてくれます。
日本の漫画というよりは、アメリカンコミック風かな。
サンタクロースや届け先の家の中がとても細かく描かれていて、
見ていて心地良いのです。
見せ方も工夫されていて、細かいコマ割りがあれば、
半ページ全体を1つの絵にしていたり、見開きを利用していたり。

そして、何といっても主人公のサンタクロースが魅力的。
偏屈な、いかにも英国人風のおじいさんなのです。

寒い寒いと文句を言いながらプレゼントを配達し、
終わればお酒を飲んで猫をなでて、母親に挨拶して眠る―。

いつもニコニコしているサンタではなく、
ちっ、と文句を言い、渋面を作りながらも心温かいサンタ、
というのがとても人間的で、私の好みだったのだと思います。

今どこの書店でもクリスマス絵本の特集をしていますが、
必ずこの絵本は置いてあると思います。
ぜひご一読を。
【絵本】『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ
2006.09.10(Sun)
湖を照らす美しい夜明けの風景。

よあけ よあけ
ユリー・シュルヴィッツ、瀬田 貞二 他 (1977/06)
福音館書店
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静かな湖畔に舟を出す祖父と孫。
そのまま湖畔で夜をすごし、朝を迎える―。

たったそれだけのストーリー。

祖父と孫の静かだけれども温かな交流が清々しく心地良い。
そしてそんなふたりの前に次第に現れてくる「よあけ」。

夜から朝へと移り変わる絵が、それはとても美しい。
早朝に特有のあのしんとした空気、変化していく森や湖の水面の色―。

必要最低限の文章で進んでいく物語。
本を開けば、美しい「よあけ」を迎えることが出来る。
「よあけ」を迎えた時の気持ちになれる。

大人向けの絵本かも。大好きです。
【絵本】『やあ、ともだち!』 クリス・ラシュカ 作・絵 泉山真奈美 訳
2006.03.07(Tue)
「Yo! Yes?」という原題で分かるように、
黒人の男の子と白人の男の子が出会って友達になるまでを描いた絵本。

やあ、ともだち! やあ、ともだち!
クリス ラシュカ (1995/08)
偕成社
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左側のページに黒人の男の子、右側のページに白人の男の子が描かれ、
それぞれ短い単語で会話が交わされていく。

互いにドキドキしたり、びっくりしたり。

この言葉の掛け合いのリズムがとても心地良く、
絵本には珍しいヒップホップのノリ。
イラストも元気さが弾けていて、今にも飛び出してきそうなくらい。

とってもファンキーな絵本。元気が出ます。
お気に入りの一冊。