【本】『高野聖・眉かくしの霊』 泉鏡花著
2006.08.24(Thu)
和風の妖しい美しさに浸る。![]() | 高野聖;眉かくしの霊 泉 鏡花 (1992/08) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
『高野聖』は、
山奥で白痴の男と暮らす美しい女の物語。
道を間違えた薬売りの男を助けようと後を追ったものの、
自分も道に迷い、この女の家で一泊することになった若い僧。
女のおじが売りに行こうとする馬は、
なぜか若い僧をじっと見詰め、
女の案内で体を洗って戻ってきた僧を見て、おじは驚く…。
日本特有の妖しさ満載。
そんな中で若い僧の純真な心が光る。
話の展開にも無駄がなく、いい作品だった。
『眉かくしの霊』は、
木曾街道の宿に泊まった主人公が、幽霊を見る。
そしてその夜、宿の板前が語り始める…というもの。
こちらはいささか散漫な印象。
でも『高野聖』よりもさらに怪しげで幻想的な美しさがある。
ストーリーよりも、雰囲気を味わう作品。
晩夏の夜に読むにはぴったりの本だった。
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