【食】「奈良のうまいもの 柿けーき」
2006.09.30(Sat)
「奈良のうまいもの 柿けーき」なるものを頂きました。
写真はパウンド型ですが、頂いたのはホール型。
丸いケーキの上中央には本物の柿のヘタが乗っていて、
ケーキ全体で1個の柿を表現している模様。
ケーキ自体は甘さ控え目のあっさり味。
甘いものが苦手な私としては、程好い甘さが好印象。
ケーキの中には柿の種を模した、干し柿を大きめに刻んだものがたっぷり。
さらにケーキの中心には、柿100%羊羹が入っていました。
柿は苦手だったりするのですが、甘味が少ないので気にならなかったです。
噛み応えがいいアクセントになっていましたし。
「〜のうまいもの」と名の付くご当地名物はあまり信用していないのですが、
これは素直にとても美味しかったです。
お取り寄せしちゃおうかな。
製造元はこちら。
★「奈良吉野いしい」
http://www.a-kaki.com/index.html
★柿けーきホール型の写真はこちらからどうぞ。
http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/a-kaki.com/g/k6101/index.shtml
【本】『カラダのきもち』 寺田琢己著
2006.09.30(Sat)
整体師寺門琢己が出会った患者達とのエピソードから語るエッセイ。![]() | カラダのきもち 寺門 琢己 (2002/10) 新潮社 この商品の詳細を見る |
整体師寺門琢己が、出会った患者、友人知人達とのエピソードを用い、
カラダとこころに関する考察を語るエッセイ。
8つのカテゴリーに分けられており、
それぞれにそのカテゴリーのテーマに相応しいエピソードが5〜7話収録されている。
様々な年齢で様々な過去と背景と症状を持った人達。
整体師として彼らのカラダと接してきた著者による話だけに、信頼性がある。
カラダとこころがいかに密接につながっているのかを、
改めて思い知らされる話でいっぱい。
症状に対する具体的な対処法を述べる本ではなく、
人と心とカラダの関係性を分からせてくれるエッセイ本。
人の体は上手く出来ているのだなと思わせられると同時に、
人が本来持っているカラダの力をどう使うかは自分次第であって、
だったら自分のカラダが本来持っている力を発揮出来るように、
もっと自分のカラダと積極的に関わろう、
自分のカラダの声をもっと聴くようにしようと思った。
寺門琢己が主宰するサイト
★「ガールズウェイブ」
http://www.girlswave.com/
★寺門琢己の「だから!からだ!げんき!」(ブログ)
http://terakadotakumi.cocolog-nifty.com/karada/
【雑誌】『月刊flowers (フラワーズ) 11月号』 小学館
2006.09.29(Fri)
今月号のおすすめは、『7SEEDS』『髪・結・び』『プリーズプリーズ英語』かな。![]() | 月刊 flowers (フラワーズ) 2006年 11月号 [雑誌] (2006/09/28) 小学館 この商品の詳細を見る |
今月号のラインナップは以下の通り。
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/magazine_54.html
ざっと感想など。
表紙…この色の組み合わせは意外な秋のイメージでよろしいかと。
『HIGHWAY〜ハイウェイ〜』 よしまさこ
…普通。赤いカーテンは怖い。
『7SEEDS』 田村由美
…面白いのだけれど、ずっと続く閉塞感に耐えられなくなってます。
『ビブラート』 萩尾望都
…SFを描いてくれるのは個人的に嬉しいものの、無難というところ。
ここ数年の絵柄は苦手。日本を舞台にするのは苦しいか。
萩尾作品で頼り甲斐がある男性は皆固太り体型なのはなぜだろう。
『デレクとハナのシネマのレシピ』 遠藤佳世
…作品選択もコラム内容も普通すぎてつまらない。
『風光る』 渡辺多恵子
…大の大人の男がセイが女性だと分からない時点でこの話は読めない。
興味は主要人物達、特に沖田の最期をどう描くのかと、
セイと斎藤をどうするのかにしかない。斎藤は長生きするからね。
『しろくまカフェ』 ヒガアロハ
…言葉かさねギャグ以外のネタも見つけないとこの先辛いのでは。
絵やのんびりした雰囲気は好きだけれども。
『暁のARIA』 赤石路代
…まだまだドロドロ感が足りませんな。
『ドリームランドEXP.』 大竹サラ
…この雑誌の連載で一番好きかも。
漫画家兼ミュージシャンという視点での海外エッセイ漫画は、
意外と珍しいのでは。面白いし、作者が羨ましいわ。
★キウィィズのモデル「パスカルズ」のファンサイト
http://pascals1.hp.infoseek.co.jp/
★「Nohara by Camille&Pascals」(ブログ・仏語・作者のイラストが見られます)
http://www.eurockeennes.fr/blog/blog2.html
『髪・結・び』 太田真理子
…三つ編みの意味を口で説明しないで、
絵と雰囲気で読ませていればなあ。でも良かった。
『白いバラの乙女』 江平洋巳
…この作者は苦手。登場当初から人の暗部に興味があったようだけれど、
こういう暗部の描き方は私は駄目。読めないです。
ちいちゃんシリーズの方が良かった。
子供の絵の方がずっと魅力的だと思うけれど。
『猫は誰にも言わない』 波津彬子
…エヴァディーンの結婚相手を創作するのは大変そうだ。
『逆しま夢枕』 奈知未佐子
…今回は普通。
『諸葛孔明 時の地平線』 諏訪緑
…時間の流れが全く感じられないので、読めないです。
『三国志』を知らない人は理解出来ているのだろうか。
『ろまんが』 新井理恵
…コンチが主人公だったのか。『うまんが』の方がよかったのに。
『プリーズプリーズ英語』 西炯子
…普通に青春していて、普通に面白かった。
英語を話せたら〜と思う十代の時期がありましたよ。共感しちゃった。
『Yesterday,Yes a day』 岩本ナオ
…この作者の絵と雰囲気はとても好きなのだけれどもなあ。
ストーリーをもうちょっと何とかした方がいいのでは。
『桜の国から・霧の国へ<後編>』 名香智子
…シャルトルシリーズに戻ってくれないものだろうか。
シャルトル後の作品は酷すぎる。勿体無い。
全体的にはまあまあかな。
来月号は吉田秋生と小玉ユキが登場しますよ。
★来月号予告
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/magazine_144.html
★「月刊flowers公式サイト」
http://flowers.shogakukan.co.jp/
西炯子の高校生モノ「STAY」シリーズ。結構好きだったりします。
![]() | STAYラブリー少年 1 (1) 西 炯子 関連商品 STAYラブリー少年 2 (2) STAYプラス お手々つないで STAYリバース双子座の女 STAYああ今年の夏も何もなかったわ STAYプリティーFirst Love by G-Tools |
【本】『闇の左手』 アーシュラ・K・ル・グィン著
2006.09.28(Thu)
辺境の星にたった一人降り立った使節。アーシュラ・K・ル・グィン著 / 小尾 芙佐訳
早川書房 (1995.3)
通常2-3日以内に発送します。
早川書房 (1995.3)
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雪と氷に閉ざされた辺境の惑星ゲセン。
惑星<冬>と呼ばれるこの星の住民達は両性具有であり、
特異な社会を形成している。
この星と外交関係をひらくべきただ一人やって来たのが、
人類同盟エクーメンの使節、ゲンリー・アイ。
彼はまずカルハイド王国を訪れるが―。
著者ル=グウィンの創り上げた世界で話は展開していく。
基本的なストーリーは、
先進国からやってきた使節が辺境の星で使命を果たせるか、というもの。
しかし著者が重きを置いているのはストーリーよりも、国やその住民達の描写だ。
王政のカルハイド、社会主義のオルゴレイン。
国の違いによる人柄や思想の違い。
両性具有の人間と一つの性しか持たないゲイリー。
その他にも宗教、性、異国人同士の交流など、
それは細かく描写されており、その創作力には驚かされてしまった。
スーパーヒーローではなく、
過酷な体験から成長していくゲイリーの姿は『ゲド戦記』を思わせるし、
異国の文化の描写をすることで地球人としての私達に何かを考えさせるという点では、
『なつかしく謎めいて』を思い起こさせた。
正直なところ、話に入っていくのは難しかった。
著者にとっては確立した世界なのだが、私には最後までピンとくることはなかった。
胸躍るSF小説ではなく、じっくりと読みたいファンタジー作品。
1970年ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作品
| ゲド戦記 全6冊セット アーシュラ・K・ル=グウィン (2006/05/11) 岩波書店 この商品の詳細を見る |
| なつかしく謎めいて アーシュラ・K. ル=グウィン (2005/11) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
| ユリイカ 2006年8月臨時増刊号 アーシュラ・K・ル=グウィン (2006/08) 青土社 この商品の詳細を見る |
【本】『からだのひみつ』 田口 ランディ 寺門 琢己著
2006.09.27(Wed)
男性整体師寺門琢己と女性作家田口ランディの対談。![]() | からだのひみつ 田口 ランディ、寺門 琢己 他 (2004/04) 新潮社 この商品の詳細を見る |
整体師寺門琢己と作家田口ランディの対談を、
会話形式でそのまま収録してある。
話のテーマは人間の一生について。
子供時代から、思春期、セックス、出産、育児、老いと死。
それらの事柄を、整体師は体の視点から、
作家は作家が持つ観察眼の視点から会話を続けていく。
口語のままなので、堅苦しさを感じることなく読むことが出来た。
男性と女性の違いについての会話が、個人的には一番面白かった。
| 話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く アラン ピーズ、バーバラ ピーズ 他 (2002/09) 主婦の友社 この商品の詳細を見る |
のように脳の視点から男女の違いを述べた本が多い中
(この本はこの本で面白かったけれども)、
寺門は整体師だけあって体の視点も含めて話している点が新鮮だったし、
田口のあけすけな突っ込みも良かった。
心と体がいかに密接しているか、
そして体の声を聴く=自分の体に敏感になること、が、
どれだけ大切なのことなのかを改めて思い知らされた。
取り扱っているテーマが広範囲に渡っているので、
全ての年代の男性と女性に読んで欲しい本。
特に男性に読んで欲しいなあ。
素敵な男性が増えてくれた方がいいもの。
寺門琢己は『かわいいからだ』という本で初めて知った。
この本もおすすめ。ただしこちらは女性向き。
女性の体についての解説と、骨盤について&骨盤体操、
そして、体に起こる様々な症状の対処法が載っています。
![]() | かわいいからだ 寺門 琢己 by G-Tools |
【本】『ふたりの証拠』 アゴタ・クリストフ著
2006.09.26(Tue)
『悪童日記』に続く第二作。アゴタ・クリストフ著 / 堀 茂樹訳
早川書房 (2001.11)
通常1-3週間以内に発送します。
早川書房 (2001.11)
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前作『悪童日記』の続編である。
『悪童日記』の主人公の双子のひとり、リュカが主人公となり話は進んでいく。
相変わらず感情を述べない書き方。
『悪童日記』は短いエピソードの積み重ねで話が進行したが、
本作では細かい場面の切り替えはなく、普通の小説の形となっている。
内容は、登場人物の誰もが不幸で、救いがない。
ラストがあっといわせるものではあるが、すっきりとはせず、謎めいたまま。
全三部作ということなので、
この次の第三の嘘 / 堀 茂樹、アゴタ・クリストフ 他を読まないことには落ち着かない。
最終巻の『第三の嘘』というタイトルを見ると、
『悪童日記』も『ふたりの証拠』も双子の嘘だったのか?と思ったり。
なにはともあれ、すべては次回、最終巻を読んでからという気がする。
独立した作品としては『悪童日記』の方が上。
『ふたりの証拠』は、あくまでも全三部作のニ作品目、
始まりと終わりのつなぎ、という印象だった。
【本】『悪童日記』 アゴタ・クリストフ著
2006.09.25(Mon)
双子の目を通した戦争と人間。![]() | 悪童日記 アゴタ クリストフ (2001/05) 早川書房 この商品の詳細を見る |
戦争で食糧に困った若い母親により、
都会から田舎の祖母の下に預けられた双子の男の子。
彼らの目を通して語られる戦争と戦時下の人間の姿。
作品の一番の特徴となっているのが、双子の感情が一切述べられないこと。
「あの人が連れて行かれて悲しかった」と書くのではなく、
「あの人は連れて行かれた」という事実しか書かないのだ。
双子の感情は書かれないが、彼らの行動によって心の内を知ることになる。
その行動が「悪童」という邦題に結び付いたのだろうけれど、
様々な大人達の中で双子の取った行動が、果たして「悪」と言い切れるのか。
本来なら伸び伸びと成長するべき子供に、
感情を押し殺させ、知恵を働かさせ、
あのような行動を取らせた大人達の情けなさが腹立たしかった。
子供が成長する環境を作るのは自分も含めた大人なのだと、改めて強く思った。
【本】『Dr.ヘリオットのおかしな体験』 ジェイムズ・ヘリオット著
2006.09.24(Sun)
元祖「動物のお医者さん」。![]() | Dr.ヘリオットのおかしな体験 池澤 夏樹、ジェイムズ・ヘリオット 他 (1981/05) 集英社 この商品の詳細を見る |
第二次世界大戦前のイギリス。
ヨークシャーで獣医をしているヘリオット先生が関わった、
様々な患蓄とその飼い主達との物語。
物語は空軍に徴兵されたヘリオットの軍隊生活と平行して、
獣医時代の経験談が語られるという形で進んでいく。
1つ1つのエピソードが短編仕立てとなっており、
全31章(話)を読むことが出来る。
どのエピソードも品が良く、
人と動物に対する愛情に溢れており、読んでいて心地良い。
独立した短編として読んでもどれもが上手くまとめられていて、
綺麗すぎると思ってしまうほど。
ヨークシャーの自然の美しさと、
当時の古き佳き時代の雰囲気を味わうことが出来て
(イギリスの階級社会も透けて見えてくるが)、
読んでいるとゆったりとした気持ちになる。
個人的に印象に残ったのは、乳母車に犬を乗せて歩く男の話。
初めて読んだ学生時代もこの話が一番好きだったが、
久し振りに読み返してみても、やはりこのエピソードが印象に残った。
訳者あとがきによれば、
文庫版化するにあたり何編かを割愛したとのこと。勿体無い。
完訳本の出版を強く願う。
魅力的なエピソードが詰まった本。
ベッドサイドに置いておいて、寝る前に1章ずつ読むというのもいいかも。
他の作品もぜひ読んでみたい。
![]() | ドクター・ヘリオットの毎日が奇跡(上) ジェイムズ・ヘリオット by G-Tools |
【雑誌】『ku:nel (クウネル)』 マガジンハウス
2006.09.23(Sat)
元祖“ほっこり系”雑誌。![]() | ku:nel (クウネル) 2006年 11月号 [雑誌] (2006/09/20) マガジンハウス この商品の詳細を見る |
書店の女性誌コーナーで、
ここ数年来よく見かけるようになったのが、
“ほっこり系”雑誌(勝手に命名)。
ファッション誌でも女性誌でも主婦向けでもない生活誌。
他だと天然生活 2006年 11月号 [雑誌] / とか、
Lingkaran (リンカラン) 2006年 09月号 [雑誌] / とか、
ちょっと毛色が違うけれど、
REAL SIMPLE JAPAN (リアルシンプルジャパン) 2006年 11月号 [雑誌] /
あたりが代表的なのかな。
そんな“ほっこり系”雑誌の中で唯一毎号買っているのが、
この「ku:nel (クウネル)」。
目の付け所が上手いと感じる。
主婦臭を消したところが決定的。
購買層は20〜30代女性だと思われるけれど、
この年代には主婦も独身者もいる。
所帯じみたくない既婚者と独身者のどちらも取り込んでいける。
読み物主体なのもいい。
なんてことのない記事ばかりだけれど、肩肘張らず読むことが出来る。
写真の綺麗さも魅力的。
連載では、
「高橋みどりの伝言レシピ」と「エブリデイ・マイ弁当」が好き。
前者はスタイリストが知人から聞いたレシピと写真が4つ掲載、
簡単な内容と手書きメモ風なのがいい雰囲気。
後者は一般人の手作りお弁当の写真。
意外とこういう企画はなかった気がするし、参考になる。
どちらも本になっている模様。
| クウネルの本 伝言レシピ 高橋 みどり (2006/03/20) マガジンハウス この商品の詳細を見る |
| クウネルの本 私たちのお弁当 クウネルお弁当隊 (2005/09/20) マガジンハウス この商品の詳細を見る |
文句を言うとすると、
江國香織姉妹の往復書簡と川上弘美の連載かな。どちらも苦手。
特に往復書簡は字が駄目。見られると分かっていてあの文字なのかと。
新しい作家を探して欲しい。
★「ku:nel (クウネル) 公式ホームページ」
http://kunel.magazine.co.jp/index.jsp
表紙の大きな写真と、
『伝言レシピ』『私たちのお弁当』の中身が見られます。
![]() | 天然生活 2006年 11月号 [雑誌] by G-Tools |
![]() | Lingkaran (リンカラン) 2006年 09月号 [雑誌] 関連商品 天然生活 2006年 10月号 [雑誌] 天然生活 2006年 09月号 [雑誌] Lingkaran (リンカラン) 2006年 07月号 [雑誌] ku:nel (クウネル) 2006年 09月号 [雑誌] Room talk 2 by G-Tools |
![]() | REAL SIMPLE JAPAN (リアルシンプルジャパン) 2006年 11月号 [雑誌] by G-Tools |
【本】『死者の書』 ジョナサン・キャロル著
2006.09.22(Fri)
「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」ジョナサン・キャロル著 / 浅羽 莢子訳
東京創元社 (1988.7)
通常2-3日以内に発送します。
東京創元社 (1988.7)
通常2-3日以内に発送します。
主人公トーマスは敬愛する天才作家の伝記を書くために、
天才作家が終生愛したアメリカの田舎町を訪れ、逗留することにする。
変わり者と聞いていた作家の娘は美しく優しく、
町の人々もそれなりに愛想が良く、
気持ち良く伝記に取りかかろうとした主人公は、
トラックに跳ね飛ばされる少年を見てしまう。
現場に駆けつけた主人公に町の人はこう聞いた―
「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」。
その後作家の娘をはじめとして、
小さな田舎町に漂う不自然さを主人公は感じるようになる。
その不自然さの原因であり理由は、タイトル通り。
この邦題は大失敗でしょう。
種明かしは新鮮味が欠けているし、無理がある。
また、
有名な俳優を父に持っていたことで屈折した主人公の人柄にも、
最後まで好感が持てずじまい(自意識過剰で自己中心的)。
私はこの作品を好きにはなることは出来なかった。
ところどころでファンタジー・ホラーとして印象的な描写はあるものの、
全体的にはファンタジーとしてもホラーとしても中途半端だった。
なぜかこの人の本があと数冊あるので、
印象が変わるかどうか読んでみようと思っている。
【本】『第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業』 芝田山 康著
2006.09.21(Thu)
第62代横綱大乃国、現芝田山親方が紹介するイチ押しスイーツ。![]() | 第62代横綱大乃国の全国スイーツ巡業 芝田山 康 (2006/09) 日本経済新聞社 この商品の詳細を見る |
横綱大乃国といえば、
優しそうな顔にでっぷりしたアンコ型体型が印象に残っていて、
いかにも甘いもの好きそうに見えたものだったけれど、
まさか本物だったとは…。
全国を回っている人だけに、
どんなスイーツを紹介しているのかとても興味があるし、面白そう。
また、親方自身お菓子作りをするそうな。
自作のスイーツが載っていたりするのかな。
お相撲さん=ちゃんこ、のイメージが強いけれど、
スイーツ好きなお相撲さんというのも、ほのぼのしていていい感じ。
書店でぜひ手に取って中身を見てみたい本です。
公式サイトとブログも何だか妙にファンシーで可愛いです。
★「芝田山部屋」(大相撲・芝田山部屋公式ホームページ)
http://shibatayama.fc2web.com/index.html
★「大相撲 芝田山部屋ブログ」
http://shibatayama.blog71.fc2.com/
【本】『わたしたちができるまで』 岩館真理子・小椋冬美・大島弓子
2006.09.21(Thu)
岩館真理子、小椋冬美、大島弓子が語る自分自身とその作品。![]() | わたしたちができるまで 岩館 真理子、大島 弓子 他 (1993/06) 角川書店 この商品の詳細を見る |
少女漫画家岩館真理子、小椋冬美、大島弓子の3人を取り上げ、
それぞれにプロフィール、質問、作者自身による全作品解説と、
書き下ろし短編漫画が掲載されている。
岩館真理子には「大島弓子からの50の質問」、
小椋冬美には「吉田戦車から51の質問」、
大島弓子には「吉本ばななから50の質問」が寄せられ、
それぞれイラスト入りも含めた回答が載せられている。
吉田戦車の51個目の質問とイラストが笑える。
大島弓子のみ岩館真理子との往復書簡がある。
「〜からの質問」と、作者による全作品解説が面白かった。
私が読んで好きだったりそうでなかったりした作品を、
描いた本人がどういう状況の中で、
どんな気持ちで創り上げたのかを知ることが出来たのは興味深かったし、
楽しかった。
イラストも結構載っているし、書き下ろし短編漫画もなかなか。
3人とも猫が好きなのですね。
目次には三人が書いた猫が載っていて、微笑ましいです。
13年前(!)の文庫本だけれど、古さを感じさせず、とても面白かった。
現在の三人でまたやってみて欲しいと思うと共に、
他の漫画家さんを起用してやってみるのも一興かも。
『月刊カドカワ』の、
平成2年10月号(大島弓子)、平成3年1月号(小椋冬美)、
平成3年3月号(岩館真理子)に掲載されたものに、
作者が加筆した作品、だそうです。
【本】『フォークナー短編集』 フォークナー著
2006.09.20(Wed)
アメリカ南部の生態とその弱者達。![]() | フォークナー短編集 竜口 直太郎、フォークナー 他 (1955/12) 新潮社 この商品の詳細を見る |
『嫉妬』
『赤い葉』
『エミリーにバラを』
『あの夕陽』
『乾燥の九月』
『孫むすめ』
『クマツヅラの匂い』
『納屋は燃える』
の全8編が収録されている。
冒頭の『嫉妬』以外は、
南北戦争の影響の残るアメリカ南部が舞台となっており、
焦点を当てられているのはほとんどが社会的弱者達だ。
衰退していくインディアンと、
彼らの殉教というしきたりから逃れようとする黒人(『赤い葉』)。
独身のまま家の中に篭り死んだ白人女性(『エミリーにバラを』)。
黒人の夫に怯える黒人の妻(『あの夕陽』)。
白人に虐げられる黒人(『乾燥の九月』)と、
黒人にすら蔑まされる、
「ホワイトトラッシュ(白人の屑)」と呼ばれる白人(『孫むすめ』)。
白人同士の階級差(『納屋は燃える』)。―
『嫉妬』は書かれる事が当時は珍しかったとされる男性の嫉妬心を描いたもの。
『クマツヅラの匂い』は伝統的な慣習と向き合う白人青年の話。
当時のアメリカ南部の生活と雰囲気がよく伝わってくる。
暗く情念的で疲労感が漂っている。
事細かに描写するというよりは感覚的な書き方なので、
読みやすいとは言えないが、独特の魅力があった。
ラストもバッサリと切って終わりで、読後感を読め、という感じ。
映画のような印象。
短篇の幾つかは著者の長編の登場人物らしい。
『あの夕陽』には『響きと怒り』の南部貴族コンプソン一家が、
『孫むすめ』には、
『アブサロム、アブサロム!』のトマス・サトペン大佐が、
『納屋は燃える』には、
『村』『町』のスノープス家とド・スペイン少佐が登場している。
フォークナーは今回初めて読んだのだが、
次は長編を読んでみたいと思った。
【漫画】『超こち亀』 集英社
2006.09.19(Tue)
『ゴルゴ13』や『ドラゴンボール』に登場する両さん…。![]() | 超こち亀 秋本 治 (2006/09/15) 集英社 この商品の詳細を見る |
新聞広告に両さんのアップが載ったのが数日前。
正直『こち亀』には大して興味がないのでスルーしようとしたら、
広告内になぜか『ドラゴンボール』が。
しかも両さんが登場しているではありませんか。
その後ラジオで『ゴルゴ13』ともコラボしていると聞き、
コラボレーション好きとしては一気に興味が。
他にも『ルパン三世』や『キン肉マン』ともコラボしているとか。
おまけに『スラムダンク』まであると聞いては、
俄然欲しくなってきてしまった…。
でも2,100円か…。CD−ROMなんていらないしなあ…。
どうしたものか。
詳しい内容はこちら。
★こち亀.com
http://www.j-kochikame.com/
こんなのも発売されているらしいです。マニア向け。
| 超こち亀 道楽BOX 秋本 治 (2006/09) 集英社 この商品の詳細を見る |
【本】『燃えよ剣』と『新選組血風録』
2006.09.19(Tue)
『燃えよ剣』と『新選組血風録』を読み、新選組隊士達のその後に興味を覚えて、ウィキペディアを見てみた。
史実と小説とが結構違っていることに驚いた。
上記2作品を読んでいる時でも、あれ?と思うところは多々あった。
斎藤一は会津に残って蝦夷まで行っていないのでは?とか。
一番面白かったのは、『前髪の惣三郎』のモデルとなった隊士で、
本物が辿った運命と短篇との差は皮肉か?というくらい可笑しい。
本人はまさか隊士を惑わせる美少年にされるとは、
思いも寄らなかっただろうな、と。
『燃えよ剣』と『新選組血風録』も史実を基にした創作小説であって、
実際と違うからといって責める気など全くないし、
史実からどんな話を創り上げるかは著者の腕次第であって、
その点においては司馬さんの手腕は見事だと言えると思う。
土方と沖田は大して仲が良くはなかったなど、
「司馬新選組」に浸っていたい人にとってはショックな内容もあるが、
ウィキペディアは私にとってはとても面白かった。
他の作家が新選組をどう描いたのかにも興味が出てきた。
いずれ読んでみようと思う。
★新選組 ウィキペディア
【本】『新選組血風録』 司馬遼太郎著
2006.09.18(Mon)
有名無名の新選組隊士達に焦点を当てた短編集。![]() | 新選組血風録 司馬 遼太郎 (1996/04) 中央公論社 この商品の詳細を見る |
全15作の短篇が収められている。
よく知られた隊士から、無名の隊士も主役にしており、
短篇1つ1つに読み応えがある。
短篇それぞれに違う色があり、独立した作品としても十分に楽しめる。
新選組を治める近藤・土方の内側からの視点と、
それ以外の隊士達の外側からの視点とが絡まり合って、
読み進む内に新選組という組織が立体的に見えてくるようにもなっている。
個人的には著者の創作した沖田総司がとても好きなので、
沖田が主役の2編、『沖田総司の恋』と『菊一文字』が印象に残った。
「御法度」というタイトルで映画化された、
『前髪の惣三郎』も収録されている。
映画は原作の良さをいかせていなかった。原作の方が断然良い。
| 御法度 松田龍平 (2000/05/21) 松竹 この商品の詳細を見る |
久し振りに読み返してみて、全く古臭くなっていないことに驚いた。
隊士達が皆血の通った人間として描かれているので、
これからも新鮮であり続ける作品集だと思った。
『燃えよ剣』とセットで読むべし。
【漫画】『るきさん』 高野 文子
2006.09.16(Sat)
こんな風に生活したいなあ。![]() | るきさん 高野 文子 (1993/06) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
「るきさん」は30代(多分)、独身一人暮らし。
仕事は家でしており、しょっちゅう会う親友の「えっちゃん」がいる。
上の表紙イラストから分かるルックス通りに、
るきさんは飄々としている(奥にいるのがえっちゃん)。
自分の価値観があるのだけれど、それに縛られることなく、
世間の風潮に飲み込まれることもなく、
臨機応変にするりとマイペースで生きている。
対する親友のえっちゃんは俗世間の煽りを受けてしまっている。
主婦と見られて落ち込んだり(るきさんは逆手に取って利用する)、
食事は無添加低カロリーにこだわったり
(その後ろでるきさんはハムカツを買う)。
俗世間に染まっているえっちゃんの存在があり、
そのえっちゃんがリアルだからこそ(私なんてまさにえっちゃんだ)、
るきさんの魅力が光るし、いいなと思ってしまうのだ。
驚いたのは、この作品がバブルの時代に書かれたものだということ。
あの何もかもが無駄に豪華だった時代に、
よくこういう主人公を描けたなあと。
作者はバブルの先が見えていたのかな。
躍動感のある線で描かれたシンプルな絵がとても魅力的。
なんてことのない日常生活から物語を紡ぎ出す作者の視点の鋭さには感服。
その人次第で、平凡な一日は楽しい一日に変わるのだ。
![]() | 絶対安全剃刀―高野文子作品集 高野 文子 by G-Tools |
【本】『燃えよ剣』 司馬遼太郎著
2006.09.15(Fri)
“喧嘩師”土方歳三の生涯。![]() | 燃えよ剣 (上巻) 司馬 遼太郎 (1972/05) 新潮社 この商品の詳細を見る |
![]() | 燃えよ剣 (下巻) 司馬 遼太郎 (1972/06) 新潮社 この商品の詳細を見る |
言わずと知れた大ベストセラー作品。
新選組副長として知られる、土方歳三の生涯を描いている。
新選組の歴史とともに、
幕末の動乱の時期をも分かりやすく解説してくれており、
また読み物としての面白さも兼ね備えていて魅力的な作品だ。
作品を通して様々な男達が登場し、その行末も語られる。
斬られて死んだ者がいれば、長生きした者もいる。
新政府で高い地位を得た者、商売で大成功した者がいれば、
病に倒れたり、新たな戦で死んでいった者もいる。
人生などその先がどうなるものかは誰にも分からない。
だからこそ。
自分の魂の命ずるところを信じ、
己に与えられた才能を信じて、
自分の人生を突き進んだ土方歳三という人物に、
著者は惹かれたのだろう。
作中の土方の言葉、
「男の一生とは」
「美しさを作るためのものだ、自分の。そう信じている。」
これがこの本の全てだと思う。
【その他】ブックカバーよもやま話
2006.09.14(Thu)
今いいな〜と思っているブックカバーがこれ。
「Hohonga」という名前で、「9brand」というメーカーのもの。
ここのお店の製品はどれも動物を模していて、可愛いのです。
まだ買ったことはないけれど。欲しいなあ。
★「9brand」
http://www.9brand.com/
今使っているブックカバーは小学生の頃に買ってもらった皮製。
IBIZAというお店のもの。
長年愛用してきたので、色も手触りもいい感じに。
でも皮が厚めでかさばるし、重いし、
サービスで入れてもらった名前が目立つので、外で持ちたくなかったり。
普段はデザインのいい書店のカバーを使いまわしたり、
綺麗な包装紙で自分で作ったものを使用中。
手作りといえば、こんな本もあるのね。
| ブックカバーの本―いろいろ素材、いろいろデザイン 雄鷄社 (2005/10) 雄鷄社 この商品の詳細を見る |
最近は環境を考えて、
ブックカバーは断る風潮になっているようだけれど、
初めて行った書店のブックカバーは欲しいと思ってしまう。
特に個人書店には面白いブックカバーが多いので、
旅先で本を買うのが旅行の楽しみの一つだったりします。
こんな本もあるのですね。
「書皮友好協会」(!)が毎年優れた書皮に賞を与えているそうで、
その受賞作を集めた本のようです。
ブックカバーを「書皮」というなんて初めて知りました。
ちょっと嫌な語感だけれど、面白そうな本。
| カバー、おかけしますか?―本屋さんのブックカバー集 出版ニュース社 (2005/01) 出版ニュース社 この商品の詳細を見る |
★「書皮友好協会」
http://homepage2.nifty.com/bcover/
【本】『猫のゆりかご』 カート・ヴォネガット・ジュニア著
2006.09.13(Wed)
「本書には真実はいっさいない。」![]() | 猫のゆりかご カート・ヴォネガット・ジュニア (1979/07) 早川書房 この商品の詳細を見る |
作中の主人公は『世界が終末をむかえた日』という本を書く為に、
関係者達をインタビューすることにする。
それがあれよあれよという内に、あっという展開へ―。
人間を愛を込めたシニカルな視線で見詰め続ける著者の本作は、
宗教に焦点が当てられている。
登場するのが「ボコノン教」。
この架空の宗教が、この作品最大の魅力となっている。
作品全体を通して、相変わらず人間の愚かさを、
様々な手法を用いてシニカルに書いている。
訳者あとがきによれば、
「彼の小説を特徴付ける要素は、
この中にまんべんなくちりばめられている」そうだし、その通りだとは思う。
でも、私はこの作品はあまり好きではなかった。
とにかく暗すぎる。
最後の章で多少救われるけれど、
著者の要素がまんべんなくちりばめられている割には、
バランスが良くないと感じてしまった。
瘴気が強すぎるというのかな。
ヴォネガットの本はとても好きなのだが、今回は残念だった。
【写真集】『北欧のカップ&ソーサーとなかまたち』 YU MOOK
2006.09.12(Tue)
『北欧のカップ&ソーサー―やすらぎのカフェ時間 / 』に続く2冊目。北欧のカップ&ソーサーとなかまたち /
基本的には前作と同じ内容。
北欧四ヶ国の代表的なメーカーとその製品を、
綺麗な写真と詳しい解説とで紹介している。
今回はカップ&ソーサーに加えて、
シュガーボウル、クリーマー、ポット類などのアイテムも紹介している。
掲載しているメーカーは以下の通り。
*が今回初掲載のメーカー。
■スウェーデン
・グスタフスベリ(Gustavsberg)
・ロールストランド(Rorstrand)
・ウプサラ エクビイ(Upsala Ekeby)
■フィンランド
・アラビア(Arabia)
■デンマーク
・ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)
・ダンマルク(Denmark)
*イエンス・H・クウィストゴー(Jens H Quistgaard)
*ディブダール(Dybdahl)
*ビング・オー・グロンデール(Bing&Grondahl)
■ノルウェイ
・フィッギオ(Figgio)
巻末には北欧のカップ&ソーサーに関するミニ知識、
掲載されている商品を取り扱っているサイトがかなりの数載っている。
今回の本も、やはり見ているだけでとても楽しい。
【写真集】『北欧のカップ&ソーサー―やすらぎのカフェ時間』 YU MOOK
2006.09.11(Mon)
北欧四ヶ国の代表的メーカーのカップ&ソーサーの写真集。北欧のカップ&ソーサー―やすらぎのカフェ時間 /
北欧四ヶ国、
スウェーデン、フィンランド、デンマークとノルウェイの、
有名メーカーとその会社のカップ&ソーサーの各製品を紹介している本。
元々北欧も陶器も好きなので、タイトルに惹かれて手に取ってみた。
綺麗な写真が盛り沢山。そのままレジに。
紹介しているメーカーは以下の通り。
■スウェーデン
・グスタフスベリ(Gustavsberg)
・ロールストランド(Rorstrand)
・ウプサラ エクビイ(Upsala Ekeby)
■フィンランド
・アラビア(Arabia)
■デンマーク
・ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)
・ダンマルク(Denmark)
■ノルウェイ
・フィッギオ(Figgio)
各メーカーの略歴と特徴が説明された後に、
商品の名前と綺麗な写真と解説が。
デザイナーの名前やカップ裏の刻印も載っているので、
初心者にもマニアにも楽しめるかも。
ただし掲載されている商品はほとんどがヴィンテージの一点もの。
巻末に入手先が掲載されているのは至れり尽くせり(ちょっと皮肉)。
さらに巻末には窯&ブランド・デザイナー・陶芸家用語解説や、
通販可能サイトが載っている。
素敵なデザインの製品がいっぱいで、見ているだけで十分楽しめる本。
写真は上から、
「プルーヌス(PRUNUS)」(Gustavsberg)
「アニカ(Annika)」(Rorstrand)
「リーッカ(Riikka)」(Arabia)
「ブルーライン(Blue Line)」(Royal Copenhagen)



【絵本】『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ
2006.09.10(Sun)
湖を照らす美しい夜明けの風景。![]() | よあけ ユリー・シュルヴィッツ、瀬田 貞二 他 (1977/06) 福音館書店 この商品の詳細を見る |
静かな湖畔に舟を出す祖父と孫。
そのまま湖畔で夜をすごし、朝を迎える―。
たったそれだけのストーリー。
祖父と孫の静かだけれども温かな交流が清々しく心地良い。
そしてそんなふたりの前に次第に現れてくる「よあけ」。
夜から朝へと移り変わる絵が、それはとても美しい。
早朝に特有のあのしんとした空気、変化していく森や湖の水面の色―。
必要最低限の文章で進んでいく物語。
本を開けば、美しい「よあけ」を迎えることが出来る。
「よあけ」を迎えた時の気持ちになれる。
大人向けの絵本かも。大好きです。
【本】『捨てるほど幸運がやってくる! 風水流ルームデトックスで理想の自分になる 』 ユキ・シマダ著
2006.09.09(Sat)
捨てるほど幸運がやってくる! 風水流ルームデトックスで理想の自分になる 前作『ヨーロピアン・バグア風水』に続く、“バグア風水”本。
基本は同じ。
・部屋をドアから見て9等分にし、
それぞれの9つのパートにはそれぞれの意味がある、ということ。
・そして、それらすべてのパートに“気”が行き渡るように、
不必要なものは捨てること。
・飾る前に捨てる。
前の本と違う点は、解説が細かくなっていること。
不必要なものを捨てるためのコツであったり、しまい方のコツであったり、
玄関、キッチン、リビング、トイレ、ベッドルーム、廊下、
階段などをそれぞれ取り上げ、
どのようにしたらいいのかの説明がある。
“ルームデトックス”という造語や、
「私が暮らしてきた海外の国々では〜」など、
多少鼻に付くところはあるものの、
バグア風水の考え方自体は気に入っているので、
その辺は適当に流せばいいかな。
方位盤を使わず、部屋を9等分するという考え方が楽でいいし、
気楽に部屋を片付けてみようかなという気になることが出来る。
不用品が溜まっていると“気”が澱んでしまうし、
それを見ている自分にも悪い“気”が溜まってしまうそうな。
確かに綺麗な部屋で暮らすのと、汚い部屋で過ごすのとでは、
与えられる影響は違うと思う。
不用品をなくすほど掃除は楽になるし、
掃除が楽になれば毎日でもするようになる。
そして良い“気”が部屋を循環するようになって、
良い運気がやって来てくれるようになる、と。
部屋を片付けたいけれどやる気が出ない時や、
気分転換したい時に読むといい本かも。
その他参考サイト&本
★「アリス井上のファッション風水」
http://living.aloha-street.com/index.cfm?fuseaction=cmsalice.main
![]() | ヨーロピアン・バグア風水―願いが叶う ユキ・シマダ by G-Tools |
【本】『モデラート・カンタービレ』 マルグリット・デュラス著
2006.09.08(Fri)
「普通の速さで歌うように」![]() | モデラート・カンタービレ 田中 倫郎、マルグリット・デュラス 他 (1985/05) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
お金持ちの家の“奥様”として何不自由ない生活から、
漠然と脱出したいと思っているアンヌはある日、
男女の痴情事件に遭遇する。
この出来事がアンヌの中の何かを目覚めさせ、
その後事件の起こったカフェで、
ブルーカラーの若い男ショーヴァンと出会い、
事件の話をするようになる―。
うーん、難しかった。
自分の現状に息が詰まっているアンヌの描写がとてもよく、
彼女の内面が伝わってきてこちらも息苦しくなるほど。
特に後半のディナーのシーンはアンヌの孤独が伝わってきて、
とても印象に残った場面。
ワインに酔って理性をなくし、
さらにショーヴァンと話すことで、
自分の願望に気付き、壊れていく姿も美しく物悲しい。
でも読後この小説をどう解釈したらいいのかが分からなかった。
アンヌには全く救いがない。
これをどう取ったらいいのだろう。
自分の所属する世界から出るには相当の勇気が要る。
それがない人には死か狂気しかないということ?
読了後もやもやしたものが残りました。
映画化されています。著者は気に入っていないようですが。
「雨のしのび逢い」
雨のしのび逢い / マルグリット・デュラス
ジャンヌ・モロー主演。文庫本の表紙もモローの写真です。
アンヌ役にはぴったり。ぜひ見てみたい。
【雑誌】『ダ・ヴィンチ 2006年 10月号』 メディア・ファクトリー



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