【本】『庭のつるばら』 庄野潤三著
2006.11.15(Wed)
「過去を振り返らない。先のことを考えない。いまを愉快に生きてゆくのがいい」![]() | 庭のつるばら 庄野 潤三 (2003/01) 新潮社 この商品の詳細を見る |
現在マイブーム中の庄野潤三。
『夕べの雲 / 庄野 潤三』でノックアウトされ、
それから30年後の生活を描いた『貝がらと海の音 / 庄野 潤三』での、
老境の穏やかな視点に癒され、
そして今回読んだこの作品は、さらに3年後、著者76歳の日常である。
年を取られたなあというのが正直な感想。
でも日々の些細な出来事を手の平で愛しむような視点は、相変わらず。
この人の作品を読んでいると、
自分がいかに毎日をがさつにすごしているかを思い知らされてしまう。
庭の花が咲いたこと、食べ物が美味しかったこと、家族が元気なこと。
どれも当たり前のようでいて、そうではない。
この状態が永遠に続くことはない。
だからこそ、過去への後悔や将来への不安に時間など使わず、「いま」を生きよう。
この瞬間瞬間を大切にすることを、一連の作品は教えてくれる。
著者はお元気で、今年も長編小説を発表されている模様。
現在85歳!
まだまださらなる新しいお話を読みたいですし、
そうなるであろうことを願ってしまいます。
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