【新書】『バカなおとなにならない脳』 養老孟司著
2006.12.15(Fri)


「出力つまりループを回すための出口は、何度も説明したように、筋の収縮、つまり、運動というひとつだけしかありません。」



バカなおとなにならない脳 バカなおとなにならない脳
養老 孟司 (2005/04)
理論社

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理論社が出版しているYA新書『よりみちパン!セ』シリーズの1冊です。

この本は理論社のホームページに寄せられた質問に、
著者が回答したことを収録したものだそうです。
テーマはタイトル通り、「」。
小学生から成人まで、幅広い年代から寄せられた質問に、
とても分かりやすく答えています。

一番印象に残ったのは、の働きと運動の重要性について。
著者はよくテレビなどで、
子供は自然の中で生活させろと主張している印象がありましたが、
その理由がよく分かりました。

の働きとは、五感として刺激を「入力」し、
その結果を「運動」として「出力」することの繰り返しのループをいうそう。
そして、「入力」するには五感=五つありますが、
「出力」するには筋肉を収縮させることしかないそうです。
つまり、出入力のループを回転させるには、
運動=体を動かすことは不可欠であり、大変重要であるということです。

その他にも、バカは治るのか、寝ないとバカになるのは本当か、
「こころ」はどこにあるのか、や、「文武両道」や「知行合一」の真の意味など、
読んでいて大変勉強になりつつ、楽しかったです。
著者も適度に毒を吐いていますし。

『よりみちパン!セ』シリーズは、中学生以上のすべての人を対象としています。
その為、とても分かりやすく書かれている点が特長となっています。
著者の人選もなかなか面白いと思います。

★理論社YA新書『よりみちパン!セ』
http://www.rironsha.co.jp/special/series/index.html