【本】『ジャッカルの日』 フレデリック・フォーサイス著

「この仕事はいわば狩りですから、“ジャッカル”なんていかがでしょう」

ジャッカルの日 ジャッカルの日
篠原 慎、フレデリック・フォーサイス 他 (2000)
角川書店

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1963年フランス。
秘密軍事組織OASは、フランス大統領ドゴール暗殺の為、
一人の英国人暗殺者を雇う。
その男の暗号名は“ジャッカル”―。

実は小学生の頃に買った本だったりするのですが、
改めて読み返してみても、面白かったです。

それというもの、ストーリーがオーソドックスだからでしょう。

標的は現職の大統領で、それも大物。
そしてその標的に向かって緻密な計画を立て、
実行に移していく冷静な一匹狼の暗殺者。
さらに暗殺者を追うフランス人警視。
獲物を狙う者と、それを追う者達―。

冒頭でこの暗殺計画の結果が明らかにされていますが、
それでも読み出すと止まらないのは、
ストーリーテリングの巧さと、
場面場面の描写が細かくて興味深いからでしょう。

話の展開はとても分かりやすく描かれているのですが、
それでも些かややこしくなってくると、
登場人物に現状を整理させる台詞を言わせるあたりは巧いです。
また、暗殺者がどう計画を練るのかや、
武器商人や書類偽造のプロとの駆け引き、
彼ら裏稼業の人々のバックグラウンドの描写もよかったです。

さらに興味深かったのは、
極右の思想に走る人の心理描写や、
警察内での権力闘争や政治の描写がある点です。

ストーリーとしては、
結末も分かっているので意外とあっけないですが、
この本はストーリーそのものよりも、
裏稼業や警察の人々の裏側の描写を楽しむ小説かもしれません。

お色気シーンもあるので、読み物としても楽しめます。
映画を見ているようでした。



実際に映画化されているようですが、未見です。

ジャッカルの日 ジャッカルの日
オルガ・ジョルジュ=ピコ (2006/09/21)
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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こちらは完全実写化ではないようです。こちらも未見。

ジャッカル デラックス版 ジャッカル デラックス版
ブルース・ウィリス (2002/02/22)
ジェネオン エンタテインメント

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小学生の頃フォーサイスに嵌っていたことがあります(嫌な小学生だ…)。
他にこちらの作品もおすすめです。

戦争の犬たち (上) / 篠原 慎、フレデリック・フォーサイス 他
戦争の犬たち (下) / 篠原 慎、フレデリック・フォーサイス 他
オデッサ・ファイル / 篠原 慎、フレデリック・フォーサイス 他

最近のフォーサイスの本は読んでいないので、また挑戦してみようかなと思いました。
20:17 | 海外小説
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