【漫画】『11人いる!』 萩尾望都
2007.02.16(Fri)
「一人多いぞ 十一人いる!」![]() | 11人いる! 萩尾 望都 (1994/11) 小学館 この商品の詳細を見る |
宇宙大学入学試験第二次選考に残った10名の若者達は、
最終テストを受けることになる。
テスト会場は宇宙船。53日間を無事に過ごせば合格となる。
意気揚々と乗り込んだ彼らだが、すぐに異変に気が付いた。
10人のはずなのに、11人いる!―。
テストはうまくいくのか、ということを本筋に、
11人目は誰なのか、目的は何なのか、というミステリー風味と、
出身星が違う11名の若者達がどうコミュニケーションをとっていくのか、
という青春物語に、
主人公ふたりのラブコメも絡んで、とても魅力的な作品になっている。
最も惹かれたのは11人目が誰なのかということよりも、
育った環境が全く違う若者達の物語というところ。
それぞれの環境の設定もうまいし、
違った惑星に育ちながらも似たような神話を知っていて盛り上がる、
というエピソードは特に好きなシーンだった。
この本には『続・11人いる!』と、
『スペース ストリート』というおまけマンガも収録されているが、
『続・11人いる!』は本編とは打って変わって至ってシリアス。
人生には悲しいこともあるけれど、それでも若者達よ、歩き続けなさい、
という著者のメッセージのように思えるが、必要だったかな。
おまけマンガはそのまま楽しめる。
萩尾SF作品はとても好きだ。
またこのジャンルに戻ってきてくれないだろうかと思っていたりする。
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