【映画】「ライトスタッフ」(フィリップ・カウフマン監督作品1983年)
2007.05.28(Mon)

「1人の英雄と7人の栄光の男たち」







アメリカ初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」。
1958年から1963年に渡って行われたこの計画で、
初の宇宙飛行士となることを断った1人と、望んで選ばれた7人を描いた物語です。

チャック・イェーガーは第二次世界大戦のエースパイロットであり、
世界で初めて戦闘機で音速を超えた、腕利きのテストパイロット。
そんな彼にアメリカ初の宇宙飛行士への誘いがかかりますが、
イェーガーと仲間達は断ります。
しかし政府は陸海軍から優秀な人材を選抜し、
ライトスタッフ”と呼ばれる7人が決定します。

国家に利用されることを望まず、
あくまでもテストパイロットとして生きようとするイェーガーと、
国家の栄光のために厳しい訓練に明け暮れる7人の対比。

当時アメリカと世界を二分していたソ連との宇宙開発競争。
国家の威信を保つために政治的に利用される宇宙飛行士達。
誰が最初に乗り込むのかという宇宙飛行士間の人間模様。
宇宙飛行士の妻達。
それぞれの描写が多少浅いとはいえ、とても興味深かったです。

驚かされたのが、当時の宇宙船。
現在のスペースシャトルとは全く違う、
船とは名ばかりのアポロチョコレート型の小さなカプセルなのですよ。
よくこんなもので宇宙に行ったなあと。

最初の2人はただ打ち上げてそのまま落ちてくる、というもの。
3人目にしてやっと地球上を回るのですが、
それにより国家的英雄となったジョン・グレン飛行士を、
エド・ハリスが演じています(若い!)。

全体的に当時のアメリカの雰囲気がよく分かって、
それなりに楽しめむことが出来ました。
ただ、イェーガーが英雄であることは調べて初めて分かりましたし、
アメリカ人以外の人にはちょっと不親切かなとも思いました。
逆にアメリカの人には面白かっただろうなと。

イェーガーが馬を駆ってテスト機を見に行くシーンがとても印象に残りました。

原作小説です。未読。
ザ・ライト・スタッフ―七人の宇宙飛行士 / トム・ウルフ、中野圭二 他

個人的にはこちらがおすすめです。
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