【本】『羊たちの沈黙』 トマス・ハリス著
2007.06.19(Tue)


どうだね、クラリス、子羊の悲鳴は止んだかね?



羊たちの沈黙 羊たちの沈黙
トマス ハリス (1989/09)
新潮社

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FBI訓練生クラリス・スターリングは連続殺人事件解決の為に、
9人の患者を殺害した元精神科医ハニバル・レクター博士と対面することになる。
「今度は頭皮を剥ぐだろう」と博士は予言。
そんな中、新たにひとりの女性が拉致された―。

「バッファロウ・ビル事件」と呼ばれる連続殺人事件の犯人探しと被害女性救出を縦糸に、
クラリスと周囲の人間との関係を横糸にして話は展開していきます。

クラリスに関わる人々の中で最も印象に残ったのが、レクター博士でした。
頭脳明晰で紳士然としていながら、同時に精神異常者であるこの人物造形が見事です。
このキャラクターを生み出したことが、小説の成功の最大の要因でしょう。

もう1人の主人公であるクラリスも、
その心情が事細かく描かれており、引き込まれます。

レクター博士によって引き出されるクラリスの過去と、癒し。
このふたりの不思議な交流も作品の魅力になっていると思います。

あとクラリスの上司クローフォドや、
クラリスのルームメイト、マップの描写も良かったです。

そしてこの小説と切り離すことが出来ないのが、同名の映画でしょう。

羊たちの沈黙 (特別編) 羊たちの沈黙 (特別編)
ジョディ・フォスター (2007/01/26)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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何度かテレビ放映された時に見たのですが、よく分からなかったのです。
今回原作となった小説を読んでみて、分からなかった部分が埋められたような気がします。
ジョディ・フォスターもアンソニー・ホプキンスも適役だったと思いました。
特にホプキンスの怪演は強烈な印象となって記憶に残っています。
緊迫感も映画の方が上手く表現していたと思います。

この映画はアカデミー賞で監督賞、作品賞、
主演女優賞、主演男優賞を受賞しています。

また改めて見直したいと思いました。