【雑誌】『月刊 flowers (フラワーズ) 2008年 07月号』 小学館
2008.05.28(Wed)


『7SEEDS』と『町でうわさの天狗の子』が良かったです。

月刊 flowers (フラワーズ) 2008年 07月号 [雑誌]月刊 flowers (フラワーズ) 2008年 07月号 [雑誌]
(2008/05/28)
不明

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今月号の内容はこちらからどうぞ。↓
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/magazine_74.html


以下感想など。ネタバレを含みますので、ご注意を。


『女神様と私 翼が見えたら』 波津彬子
 …ひ弱な生まれたての子猫を引き取り育てるイーディスと、そんな彼女を守る子猫ライラの話。
  兄の研究室で働くことにしたイーディスの前に、一人の男性が。
  続きは9月号。子猫を可愛くしなかったことと、
  エジプトを絡めたこと以外は目新しいことはなし。安心して読める相変わらずの世界。

『MONEY MONEY MONEY』 草間さかえ
 …金銭問題に苦しむ大学生の青年の話。
  先月号のショートストーリーが良かったので期待していたのですが…。
  お金、父親、大きい恋人などの要素が全くかみ合っておらず、何が言いたかったのかと。残念。
  
『7SEEDS』 田村由美
 …共同生活を始めるにあたって、それぞれが自己紹介。
  意外と早く安居が心情を爆発させたなあ、と。寂しそうな花に感情移入。     
  虹子が今後どうなるのか気になります。いいキャラだ。
  読者が思っていたであろうことを言ってくれた秋ヲが今回の助演男優賞。

『木っ端龍神』 奈知未佐子
 …洪水で妻を失った男と幼い娘。生きる気力を失った二人の前に僧侶が現れて―。
  どんでんがえしに意表を付かれました。良かったです。
  
『マダムGの館』 グレゴリ青山
 …今回のテーマは「雨」。雨が印象的な映像作品の紹介。
  『羅生門』の雨は確かに印象的だったなあ…。

『レオくん レオくんの小学一年生』 萩尾望都
 …猫のレオくんが小学校に。
  大の萩尾ファンの私でも、この作品はかなりキツイです…。
  猫を擬人化させるのはいいのですが、そうしたことの意味が欲しいなあ、と。  

『恋ひうた』 江平洋巳
 …否応なく政治に巻き込まれていく弾正宮。
  許子は道貞との結婚を承諾。身分違いの恋を諦めようとしますが、
  その婚儀の夜に弾正宮が。互いの心が通いますが―。
  この作者は苦手でしたが、この作品は読めそうな気がしてきました。

『町でうわさの天狗の子』 岩本ナオ
 …秋姫がついにタケルと初デート。
  康徳様に命じられた瞬とカエデが密かに見張り。同級生仲良し女子3人組も一緒。
  三郎坊の他、四郎坊、五郎坊も人間の姿で現れ顔が見られます。
  甘酸っぱくて楽しくて良かったです。

『夢日記』 紫門ふみ
 …今回は「水」について。…相変わらず得るものが何もないエッセイなのですが…。

『アイスフォレスト』 さいとうちほ
 …カップル解消の危機に陥った雪野とロマンですが、結局元のさやに。
  雪野はロマンのことが好きでしたっけ?あとユリアはどうするのかな。

『坂道のアポロン』 小玉ユキ
 …薫が律子に告白。
  千太郎にはまだ自分の知らない何かがあると気づく薫。
  うーん、面白くなって欲しいのだけれども。
  この人の絵は時折はっとさせられるセクシーさがあるところが好きです。

『シネマのレシピ』 遠藤佳世
 …今月のテーマは「ヒロイン」。
  取り上げたどのヒロインにもなりたくないですし憧れもしないです。
  この人とは映画の趣味が合わなそう…。

『夕暮れバス』 岩舘真理子
 …同級生の男の子1人と女の子2人の話。
  『アリスにお願い (ヤングユーコミックスワイド版)』にちょっと雰囲気が似ているかも。
  女の子の残酷さ、というところが。絵がとても可愛くて魅力的でした。

『タンタン歳時記』 星野正美
 …今回のテーマは「おうちでできる お手軽デトックス」。
  普通に参考になりました。

『豚まんと携帯電話』 よしまさこ
 …主人公乃々子は憧れの同級生と横浜中華街でデート中。
  相手が機嫌を損ねた理由は自分の容姿にあると思った乃々子は、その場を立ち去ります。
  そこに謎の老人が。肉まんと引き換えに渡してくれたのが謎の携帯電話―。
  携帯電話をストーリーとうまく絡めたなと。
  乃々子が『雨無村役場産業課兼観光課』のメグにそっくり。
  前回も今回も決して悪くないのだけれど、『flowers』で読みたい作風ではないです。

『しろくまカフェ』 ヒガアロハ
 …グリズリー兄貴登場♪密かにファンです。
  “しろくま”は天文館むじゃきが美味しいですね。初めて食べた時にはその大きさに驚きました。
  今年も鹿児島の友人に送ってもらおうっと。
  
  ★天文館むじゃき
  http://www.mujyaki.co.jp/

『暁のARIA』 赤石路代
 …いきなりありあと夏王が恋愛モードなのですが。
  キリちゃんはフランツさんに?


今月号は穏やかに満足でした。
これは!というものはありませんでしたが、どれも平均よりは上。
それぞれ趣向が違っていて、良かったと思います。

次号予告はこちらからどうぞ。↓
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/magazine_164.html
吉村明美と清原なつのはもういいです…。新しい作家希望。

来月は『凛花』も。6月13日ごろ発売。
http://flowers.shogakukan.co.jp/news/rinka04a.html
『とらじ』と『雨無村』が楽しみです。

★月刊 flowers (フラワーズ)
http://flowers.shogakukan.co.jp/
【本】『哀れなるものたち』 アラスター・グレイ著
2008.05.24(Sat)


哀れなるものたち



哀れなるものたち (ハヤカワepi ブック・プラネット)哀れなるものたち (ハヤカワepi ブック・プラネット)
(2008/01/26)
アラスター・グレイ

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良かったです。

この本の著者である作家アラスター・グレイは、ある医師が書いた変わった本を見つけます。
溺死した美女を生き返らせた男の物語―。
その本の内容をそのまま掲載し、
さらにその後に著者である医師の妻の書簡を載せ、
最後にグレイが本の内容と書簡の註を付ける、という形式をとった1つの小説です。
(勿論医師が書いた本も、医師の妻の書簡もグレイが書いたものです)。

主人公は生き返った美女。
しかし頭の中は赤ん坊から始まり、無垢な状態です。
そんな彼女を中心とすることで、
人間の政治や宗教、その他諸々の考え方の矛盾やおかしさを突いています。

主人公の美女もとても魅力的。
読んでいて胸のすくような場面が幾つもありました。
男性の著者なのに、女性の気持ちが分かっているなと。

しかし、その魅力的な美女も―。
上記のこの小説の形式も、人間についての考察という点で非常に効果的でした。

ゴシック調の雰囲気の中に描かれる、人間という“哀れなるものたち”の物語です。
【雑誌】『モーニング2 2008年 7/2号』 小学館
2008.05.22(Thu)


『ファンタジウム』と『BEATITUDE』が良かったです。

モーニング2 2008年 7/2号 [雑誌]モーニング2 2008年 7/2号 [雑誌]
(2008/05/22)
不明

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月刊化第2号。目次はこちらからどうぞ。↓
http://www.e-1day.jp/morning2/magazine/

感想なぞ。ネタばれを含みます。

『刻刻』 堀尾省太
 …新連載。石とその効果が主役のようですが、それだけだと割とありきたり。
  でも生物?らしきものか絡んでくるところが目新しいのかな。
  あと最初のページに出て来る少女と男性は誰?
  初回なので、様子見。絵も内容も悪くないです。

『聖☆おにいさん』 中村光
 …聖地秋葉原に出かけて感動するイエス。
  いつも通りの安定した面白さでした。普通。

『ポテン生活』 木下晋也
 …余白が妙な余韻を呼ぶ4コマ漫画。ネタも絵柄も脱力系。もう少し特徴が欲しいです。

『羣青』 中村珍
 …逃避行中の主人公二人の関係がかなり煮詰まってきてしまっています。濃密。
  終わりが近いのかな?

『FAIRY TALE』 余孟霖
 …絵は可愛くて好感を持ったのですが、ストーリーが…。
  あと全体的にコマが小さい上に台詞が多いのも、見づらくて損をしているような気がしました。
  魅力的な絵なので、ストーリー作りに頑張って欲しいです。

『COPPERS』 オノ・ナツメ
 …NYPD(ニューヨーク市警)51分署の女性警官モーリーンが主人公。
  毎日51分署に現れる謎の長髪男性が再び登場。51分署の過去と因縁が。
  アメリカンしていて、読んでいて楽しかったです。
  
『超絶変身!!アースカイザー』  くぼたまこと
 …上司は辛いよ、というお話。普通。

『ファンタジウム』 杉本亜未
 …良は誘われていたマジシャン集団に入るのか?の経過と答えです。
  良が出した答えと、ラストの花言葉に涙腺が…。
  手品だけでなく、人生や人間についても考えさせられて、とても良かったです。

  ★長見良の魔法世界へようこそ
   http://ryomagic.com/

『BEATITUDE』 やまだないと
 …明日までに16ページの作品を描いて欲しいという依頼を引き受けたショータロー。
  いいなー、才能ある人達の青春。良かったです。

『変ゼミ』 TAGRO
 …変ゼミ新入生歓迎会?
  この作品は他の雑誌の方がいいと思うのですが。気持ちが悪いです。

『荒呼吸〜女の危機管理〜』 松本英子
 …パニック障害後編。ああ、よく分かります…。
  この作品を読んで、少しでも勇気付けられる、楽になれる人がいますように。

『TRIBAL GEAR』 和泉雄己
 …初めて分かりやすかったです!…でもこれまでのストーリーがさっぱりなので…。
  この調子でもっと理解しやすいストーリー展開をしていって欲しいです。

今月号は凪の状態、という印象でした。
おお!という作品がなかったです。
冒頭にあげた2作品も、しんみりといいな、と感じるタイプの内容だったので。
まあ、こんな月もありますわな。

表紙の『モーニングツー』の「モー」の上に書かれているピンク色の数列は何ぞや?と思っていたら、
最後のページ右下に説明がありました。
激レアプレゼントが当たるそうなので、チェックしてみて下さい。

次号は6月21日(土)発売。
日本漫画史上初!天然ドレッド作家登場!!
新連載『ピポチュー』フェリーペ・スミス     
だそうです。

★モーニング2
http://www.e-1day.jp/morning2/magazine/
【雑誌】『ku:nel (クウネル) 2008年 07月号』 マガジンハウス
2008.05.21(Wed)


サニツはね、海の宝物をいただく日よ。



ku:nel (クウネル) 2008年 07月号 [雑誌]ku:nel (クウネル) 2008年 07月号 [雑誌]
(2008/05/20)
不明

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沖縄といえば“真夏”、“海”というイメージでしたが、
当然それ以外の季節や行事もあるわけで、
そういう意味で今号の特集は興味深かったです。

沖縄の“サニツ”という慣わしを取り上げています。
サニツというのは旧暦の3月3日に行われる女正月のことだそうで、
この日、女性たちは浜に下りて海水で身を清め、潮干狩りをして楽しむのだそう。

池間島のある一家のサニツのすごし方を取材したエッセイが掲載されています。
初めて知った慣わしでしたが、他の地方にも独自の慣わしがあるのでしょうね。
自分の故郷がどこなのかわからないという私としては、
こういう文化があることがとても羨ましく感じてしまいました。

その後に掲載されている沖縄の家庭料理のエッセイも楽しかったです。
作ってみたくなりました。
沖縄のおむすびってあんなに大きいのですねー。びっくり。

この2つの記事がとても良かったです。

それ以外だと、岐阜県加子母のよもぎもちの記事が良かったです。
子供の頃幼馴染のお母さんが作ってくれたよもぎもちを思い出しました。
里芋で作るいももちも美味しそう…。

★クウネル
http://kunel.magazineworld.jp/
【本】『ある秘密』 フィリップ・グランベール著
2008.05.20(Tue)


ひとりっ子なのに、ぼくには長いあいだ兄さんがいた。



ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)
(2005/11)
フィリップ グランベール

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1950年代のパリ。
スポーツマンの父とスポーツウーマンの母との間に生まれた病弱な少年は、
自らの空想で創り上げた兄と共に生活しています。
そんな少年が15歳になった時、彼は自分の出自を、そして両親の真の姿を知ることとなります―。

主人公の少年の成長に沿いながら、
次第に両親や親族の真実がわかってくるという書き方なのですが、
無駄のない端的な文章が作品に緊張感を運び込んでいて、とても効果的でした。

綺麗事では済まない人間の哀しさと切なさが堪らなかったです。
また、著者にこの物語を書かせたきっかけを描いたエピローグが、大変印象的でした。
人間の運命の不平等さについて、考えさせられてしまいました。

フランスの高校生が選ぶゴングール賞受賞作品。
【本】『[魂の願い]新月のソウルメイキング』 ジャン・スピラー著
2008.05.17(Sat)


願いをかなえる最も強いパワーを持っているのは、新月です。



[魂の願い]新月のソウルメイキング[魂の願い]新月のソウルメイキング
(2003/11/21)
ジャン・スピラー

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新月とは、29.5日周期で月と太陽が結合した時、
月齢0で夜空に月が見えない時期のこと。
著者によれば、この時期は「魔法の時間」であり、願い事をするのに最適な時期なのだそうです。

この本では、なぜ新月が願い事をするのに最適の時期なのか、
願い事をする際のポイント、リストの書き方や方法について、
4つのパートに分けて詳しく説明と解説がされています。

パート1では、願い事の法則、願い事のリストの作り方やポイントを解説しています。

パート2では、新月にはその月によってかなえるのが得意な分野がある、ということの説明。
12星座別の得意分野について書かれています。
新月が牡羊座にある時に実現する願いは…という具合で、具体的な願い事の例文も載っています。

パート3では、「カルマ」の説明と、ドラゴンヘッドの位置から見る12星座別のカルマの説明。
ドラゴンヘッドが牡羊座にある人はこういう過去生を持っているので、
今生でのテーマは…という具合。
各星座ごとにそれぞれ、具体的なカルマを解消するための願い事の例文が載っています。

パート4では、テーマ別の願い事の例文がたっぷりと掲載されています。

自分がかなえたいと思っていることを紙に書いてしまっておくと、
いつの間にかかなっていることがある、というのは知人から聞いて知っていました。

でも願い事をするには新月がいい、というのは初めて知りました。
本には2050年までの新月の月日が掲載されています。

次回の新月は6月4日の午前4時24分。
新月は双子座で、実現する得意分野は、
「運動・活動」「学び」「コミュニケーション能力」、
「論理・知性」「世間慣れ」「前向きな日常」「不安を取り除く」、だそうです。

・新月から48時間以内(最も効果があるのは8時間以内)に
・手書きで
・自分を主体とした願い事を
・1件以上10件以内書き
・日付をかいて保存する

といいのだそうですよ。
私もやってみましたが、かなったものがいくつかありました。驚きました。

新月ごとに自分が何を望んでいるのかのチェックにもなりますし、
同時にそれが願い事の肝心なところなのだと思います。

毎月自分が何を望んでいるのか、自分の望みを阻んでいるものは何なのか、
それらを確認して、新たに自分の願いに焦点を当て、願いごとをする―。
これを繰り返すことによって漠然とした自分の望みに道が通い、
最終的に願いがかなうのではないかな、と。

最近流行っている?“引き寄せの法則”にも通じるところがあるかも。
興味を持たれた方には、良いガイドブックだと思います。

★著者 ジャン・スピラー公式サイト
http://www.janspiller.com/
【本】『ささやかなしあわせ―デートにまつわる9つの物語』 アレグザンダー・マコール・スミス著
2008.05.13(Tue)


「悲しんでいないね?」「ええ、だいじょうぶ」



ささやかなしあわせ―デートにまつわる9つの物語ささやかなしあわせ―デートにまつわる9つの物語
(2008/02)
アレグザンダー・マコール・スミス

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装丁の可愛さに、思わずジャケ借り。

『すばらしいデート』
『可憐なデート』
『禁断のデート ―南ローデシア 一九五九年』
『最悪のデート』
『デートにまつわるここだけの話』
『思いがけないデート』
『ふくよかなデート』
『母の望まぬデート』
『聖なるデート』

タイトルそのままに、上記の9つのデートにまつわる話が収められています。
キュートな装丁から、内容も同様なのだろうと思っていましたが、
意外なことに辛辣であったり皮肉がきいているものがあったり。

でも基本的には深く考えることなく、楽しめます。

印象に残ったのは、タイトルとは裏腹な『可憐なデート』、
ヨーロッパ映画のようなラストが印象的な『禁断のデート』、
微笑ましくて楽しい『ふくよかなデート』。

そして、最後の『聖なるデート』がとても良かったです。
イタリアのトスカーナを舞台に、少女が体験したデート。
美しいイタリアの風景の中、繰り広げられる幻想的な物語。
この作品を読めただけでもこの本を読んだ甲斐がありました。
【本】『クローゼン桟橋のさざ波』 アン・パッカー著
2008.05.12(Mon)


わたしは、それぞれの人生の重みを思った。そのひとりひとりが抱えている、隠された長い歴史を。



クローゼン桟橋のさざ波クローゼン桟橋のさざ波
(2004/06/24)
アン・パッカー

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キャリーは23歳。
誰もが昔からの知り合いというような、アメリカの小さな田舎町に暮らしています。
婚約者も幼馴染。

そんなある日、婚約者が湖に飛び込んだ際に首を骨折、半身不随に。
実はキャリーの心は婚約者から離れ始めており、婚約者もそれに気づいていました。
恋していた頃なら飛び込むことを止めたのにと悔やむと同時に、
辛い状況の婚約者を見舞うことが苦しくなるキャリー。
周囲から冷たい目で見られ始めたことにも耐えられなくなり、
キャリーは友人が暮らす大都会ニューヨークへと飛び出します―。

大都会で出会う謎めいた男性との出会いと恋、
キャリーの趣味であり特技でもある洋裁の、特に布地に関する描写など、
良くも悪くも非常に女性的な内容だと思いました。

冒頭に挙げた文章のように、
他人の中にその人の血の通った人生を感じられるようになった時が、
大人になった時なのではないでしょうか。

キャリーの出した結論は意外でしたが、これもありでしょう。
初めて故郷とこれまでの人間関係を離れた若い女性の、成長物語です。
【雑誌】『ダ・ヴィンチ 2008年 06月号』 メディアファクトリー
2008.05.12(Mon)


今月号も読み応えがあって面白かったです。

 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2008年 06月号 [雑誌]
(2008/05/07)
不明

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今月号の目次はこちらからどうぞ。↓
http://web-davinci.jp/contents/guide/index.php

まず最初に読むのが、『テレプシコーラ』
やっと会場に辿り着いた一行。いよいよコンクール開始。
初日の受付の様子から描かれているので、
ローザンヌコンクールの内情を詳しく見られそうで楽しみです。
謎の美少女の名前と国籍が判明したのだけれど、空美ですよねえ?

舞姫(テレプシコーラ) 1 (1) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)舞姫(テレプシコーラ) 1 (1) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
(2001/06)
山岸 凉子

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「今月のプラチナ本」に取り上げられていた、『くらしのいずみ』という漫画が面白そう。
青年誌に掲載された、夫婦ものの短編漫画集。
絵柄が可愛いのと、青年誌なら女っぽすぎないだろうな、と。読んでみたいです。

くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)くらしのいずみ (ヤングキングコミックス)
(2008/01/28)
谷川 史子

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特集1ではこちらも漫画である、『デトロイト・メタル・シティ』が。
本当はお洒落系の音楽が好きな主人公が、なぜかデスメタルバンドのボーカルに。
派手にメイクをし、過激な歌詞を叫びつつ、心の中では「こんなことをしたい訳ではないのに〜」。
なかなか面白そうですね。

デトロイト・メタル・シティ 1 (1) (ジェッツコミックス)デトロイト・メタル・シティ 1 (1) (ジェッツコミックス)
(2006/05/29)
若杉 公徳

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特集2は永遠の名作、『ぐりとぐら』
作者と挿絵画家が姉妹だとは知りませんでした…。
掲載されているぐりとぐらのイラストに癒されました。
あのカステラの謎が明らかに。

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
(1967/01/20)
なかがわ りえこ

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特集3は吉原と花魁を取り上げているのですが、うーん。
あの独特の世界に惹かれるのは理解できますが、
女性の苦界であったことは間違いないわけで、私は諸手を挙げて好きだとは言えないです。

その他読んでいて印象に残った部分を幾つか。

Jリーグ横浜FマリノスのMF、山瀬功治選手のインタビューが興味深かったです。
山瀬選手が選んだ本は、『昴 −スバル−』という、何とバレエ漫画。
バレエダンサーとサッカー選手に共通するある境地、“ゾーン”の話が良かったです。

MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)
(2008/02)
曽田 正人

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「走れ!トロイカ学習帳」では、時代小説『剣客商売』が。
主人公秋山大治郎が歩いた道程を、実際に歩いてみています。
昔の人は本当によく歩いたのですねえ。
大好きな小説なので、読んでいて楽しかったです。

待ち伏せ (新潮文庫―剣客商売)待ち伏せ (新潮文庫―剣客商売)
(2003/01)
池波 正太郎

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穂村弘の「短歌ください」も良かったです。
恋愛について募集した作品が掲載されています。私も作ってみようかなあ。苦手だけど。
「先生、ここがわかりません!」で紹介されている、
“中学生でも読める小説について書かれた本”というのが、どれも面白そうでした。
あと好きな翻訳者である、岸本佐知子さんの姿を拝めたことも拾い物でした。

今月号には、『別ダ コミックエッセイ劇場』付き。
新連載の『必要なものがスグに!取り出せる整理術!』が面白くなりそうかな。
コミックエッセイ劇場のサイトにこれまでの経過の漫画が載っています。

★WEBダ・ヴィンチ
http://web-davinci.jp/index.php
★コミックエッセイ劇場
http://www.comic-essay.com/
【雑誌】『モーニング2 2008年 6/1号』 講談社
2008.05.02(Fri)


今号は『不思議な少年』でしょう。

モーニング2 2008年 6/1号 [雑誌]モーニング2 2008年 6/1号 [雑誌]
(2008/04/30)
不明

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今号の目次はこちらからどうぞ。↓
http://www.e-1day.jp/morning2/magazine/

感想なぞ。ネタばれを含みますのでご注意を。


『COPPERS』 オノ・ナツメ
 …新連載。NYPD(ニューヨーク市警)を舞台にした物語。
  今回は登場人物をざっと紹介、という感じ。
  顔と名前が覚え切れないのですが、その内キャラ立ちしてくるのでしょう。 
  アメリカ警察モノは好きなので、これからが楽しみです。好感触。

『聖☆おにいさん』 中村光
 …公園に遊びに出かけたブッダとイエス。面白かったです。
  いつもながら仏陀やキリストの逸話とネタを上手く絡めているなあと感心。

『世界の終わりの魔法使い〜小さな王子さま〜』  西島大介
 …最終回。これだけ可愛い絵が描けるのに、ストーリーがなあ…。惜しい。
  何とか収拾を付けて終わらせたのは良かったです。

『不思議な少年』 山下和美
 …今号で出色の出来。ここ数回はもうひとつ…という作品が続いていましたが、特大ホームラン。
  顔を真っ白に塗り、フリルの付いたドレスを着た初老の女性、リリィ。
  “横浜のメリーさん”が元になっているのだと思いますが、彼女の生き方が切なくも美しいです。

『名探偵金田畑ホーナンボの事件簿』 城戸みつる
 …この作品、面白かったです。思わぬ拾い物。
  14ページで殺人事件を解決しないといけない、名探偵金田畑ホーナンボの話。
  主人公を追い詰め眉間に銃口を突きつけながらも、
  延々と自分の過去や主人公への恨みつらみ等を話し続ける悪役に、
  そんなこと話していないで早く引き金を引けよ…と思ったことのある人なら大爆笑だと思います。

『ポテン生活』 木下晋也
 …4コマ漫画です。ネタも絵柄も脱力系。もう少し特徴が欲しいですね。

『羣青』 中村珍
 …逃避行が続きます。今回は濃いです。疲れている人は回復してから読みましょう。
  事件は大きく取り上げられ、主人公二人も週刊誌の表紙ネタになっていますが、
  この先どうなるのでしょうか。楽しみです。
  
『前夜祭』 小田扉
 …学校嫌いだった者としては、この雰囲気は駄目です。パス。
  逆に言えば学校の閉鎖的な雰囲気や人間関係などを、それだけリアルに描けているわけです。

『×天[ばってん]』  安宅十也
 …最終回。強引な力技でこれまでの伏線やら何やらの収拾をすべて付けた、という感じ。 
  取って付けた感は否めませんが、纏めたのは良かったです。

『変ゼミ』 TAGRO
 …着ぐるみについての変態的考察。
  今回は何とか読めましたが、不愉快なのは相変わらず。

『小田原小鳩』 鈴屋あやめ
 …最終回。メイン4人の知人が玉の輿結婚。ひたすら4人の愚痴を読まされます。ウンザリ。
  おまけに「次回から新連載開始予定!」でさらに鬱。
  前回の仕事話は良かったのに、なぜ女の愚痴話に戻してしまったのかな。
  この路線でいくのなら、女性誌に移って欲しいです。

『超絶変身!!アースカイザー』  くぼたまこと
 …田中さんに間違われた魔人メイゲルの話。何のひねりもなく、いまひとつ。

『惑星スタコラ』 加藤伸吉
 …もはや理解不可能。絵は凄いのになあ…。
  読者に理解されなくてもいいのなら、自分の同人誌で書いて欲しいです。

『荒呼吸〜女の危機管理〜』 松本英子
 …作者がパニック障害に。
  実は私も経験があるので、読んでいて記憶が蘇り、気分が悪くなりました。
  作者はどう対応してどう解決してくのか、次回に非常に興味があります。

『TRIBAL GEAR』 和泉雄己
 …これも理解不可能&同人誌でやって下さい作品。こちらも絵は巧くて魅力的なのに…。
  『惑星スタコラ』よりは理解したいと思わせる作品だけに、
  ストーリーをわかりやすくして欲しいです。


今号では『ファンタジウム』がなく、『BEATITUDE』が休載。
でも休載作品の替わりと思われる探偵作品が面白かったり、
新連載『COPPERS』が力が入っていて面白くなりそうな予感がしたり、
何より『不思議な少年』が素晴らしかったので、満足でした。

次号より月刊化だそうです。
5月22日(木)発売。
『ファンタジウム』が一挙100P掲載。

いきなり巻頭デビューの”完全無欠の脅威の才能!“堀尾省太、
第2回モーニング国際新人漫画賞大賞受賞作『FAIRY TALE』も面白そうです。

でも価格が“時価”って…。

★モーニング2
http://www.e-1day.jp/morning2/magazine/

ヨコハマメリーヨコハマメリー
(2007/02/14)
永登元次郎、五大路子 他

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