【本】『心のおもむくままに』 スザンナ・タマーロ著
2006.10.06(Fri)
「喜びにくらべたら幸せなんて日なかの電灯のようなものだ」。

心のおもむくままに 心のおもむくままに
スザンナ タマーロ (1995/09)
草思社

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自分の手で育てた孫娘と気まずい別れ方をした老女。
人生に終わりが近づいたことを実感した老女が、
外国に暮らす孫娘にあてて、日記をしたためる―。

この祖母の語り口調で話は進んでいく。
自分の人生を語っていく自叙伝のようなものだが、
そこから滲み出てくる母から娘へ、
そしてそのまた娘へと繋がっていく負のリンクは、
同性としてとてもよく実感出来てしまい、やり切れなかった。

外国人の書いた話なのに、
あなたは私ですかと思ってしまう位で、薄気味が悪かった。
見透かされているような居心地の悪さというのか。

読めばいいセンテンスが所々にきらりと出てくるのだが、
この作品を書いた時の著者は36歳だったそうで、
それを知った時には何となく嫌な気分になってしまった。
若いのに分かったようなことを…という感じ。

でも著者がその時点で考えたことを表すには、
この方法が最良だったかも。

老女の一生を通して、自分の人生について考えさせられてしまった一冊。

映画化されている模様。
心のおもむくままに【字幕版】 / ビルナ・リージ
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