【本】『きいろいゾウ』 西 加奈子著
2006.12.21(Thu)
ぼくのつま。

きいろいゾウ きいろいゾウ
西 加奈子 (2006/02/28)
小学館

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表紙に惹かれてジャケ借り。

東京で出会って結婚して、
田舎で暮らす「ツマ」と「ムコさん」の若夫婦。
子供のようなツマと小説家のムコさんの暮らしは、
こじゃれた毎日の献立が書かれたり、田舎の風景が描かれたりで、
いかにも今時の20〜30代の女性が憧れそうなもの。

このふたりだけの生活から、
周囲の人々やタイトルになっている童話を絡めて、次第に世界を広げ、
さらに展開させていく手腕はなかなか上手いと思った。
作り上げている世界の雰囲気も好みだったし。

ただ難を言えば、男性陣が嘘臭い点と、
“女性の好きそうなお話”の範疇を出ていないと感じられたことかな。
ムコさんの他に9歳の男の子が出てくるのだけれど、
とても魅力的で効果的でありながら、こんな子供いないだろう、と。
ムコさんも同様で、ふたりとも著者の理想の男性像という感じでしかなく、
現実感に欠けていたように思った。

中盤以降から急展開を迎えてラストに至るのだけれど、
このパートがどうにもよく分からなかったり。

動物のネーミングや、柔らかで幻想的な雰囲気、関西弁の温かな響きなど、
著者のセンスやその作り出す世界はとても良いと思った。
それだけに、自分語りに終始してしまったような内容が残念だった。



タイトルとなっている童話を絵本にしたもののようです。
絵も著者が描いています。
病気の女の子と、そこへ現れる黄色いゾウのお話です。

絵本 きいろいゾウ 絵本 きいろいゾウ
西 加奈子 (2006/07/25)
小学館

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